嫌われることにおびえるくらいなら
“自分探し”より“居場所探し”を!
イベントの後半戦では、会場のお客さんへのアンケートで募った嫌われ体験や相談を紹介するコーナーも。
「かわいらしい振る舞いができず、つい下ネタで笑いを取ろうとしてしまう」という女性の悩みには、「自分に自信がなかったり、同性に嫌われたくない気持ちが強い人はそうしちゃうよね」と一同共感。
「親からの“早く孫の顔が見たい”というプレッシャーに耐えられない」という声には、「そう言われていつも傷ついてることを素直に伝えて、“もう実家に帰らないよ!”と父親に訴えたら言われなくなりましたよ」と犬山さんが実体験を交えて答えていました。
ほかにも、犬山さんからは本の中でも触れられている「女性同士のマウンティング」(自虐や謙遜を装って自分のほうが立場が上であることを匂わせる会話のテクニック)のむなしさや、アケミンさんからは客あしらいがうまい売れっ子キャバ嬢に学ぶ「どうでもいい会話の大切さ」などが語られ、トークは多岐にわたるテーマで盛り上がりました。
最後には、犬山さんから会場のお客さんへ“人から嫌われることに過剰におびえないでほしい”と、次のように語りかける一幕も。
「誰だって嫌われることはあるし、誰からも嫌われない人なんていません。
そういうとき、女性は自分を責めてしまいがちだけど、相手のせいや、場所のせいにしたっていいんですよ。
私も、この激しい性格が災いして、地元で嫌われたり、女友達ができなくて悩んだりしたけど、東京やネットの世界を知って“受け入れてくれる人もいるじゃん”と気付けました。
今いる場所がつらかったら、自分がラクでいられる新しいコミュニティを探せばいいと思うんです」
アケミンさんから「“自分探し”はもうやめて、“居場所探し”をしましょう」と美しい結論が出たところで、イベントは大盛況のうちに幕を閉じました。
そんな男女双方にとってのバイブル『嫌われ女子50』は、KKベストセラーズから好評発売中です。
また、6月23日(日)には下北沢OFF OFFシアターにて『犬山紙子が嫌われる理由』というライブも開催が決定。
ドランクドラゴン鈴木、峰なゆか、西村博之、杉作J太郎といった錚々たるメンバーが、“犬山紙子を嫌いな人”として犬山さんに物申す…という興味深い企画なので、気になった方はぜひチェックを(チケットは5月16日よりチケットぴあでプレリザーブ開始、5月23日23時より一般発売開始)!
次回はトークイベント後のインタビューをお届けします。
書名:『嫌われ女子50』
著者:犬山紙子
発行:KKベストセラーズ
価格:¥1,103(税込)
Text/福田フクスケ