酒に飲まれての告白は成功しない!

 すいません、長く語りすぎましたが、他にも「お酒」と「告白」の相性は最悪だというのは覚えておきたいところ。

 飲み会の席で酔いにまかせて「私、あんたのこと好きだわ!」と勢いで告白。
すると、相手もベロベロに酔っていて、「あはは! お前はムリムリ! ごめーん!」
とものすごくライトに笑ってフラれました。
彼はその日のことを覚えていないそうで、友人関係は変わらず続いていますが、あれが本音かと思うと、あらためて真剣に告白する勇気なんて出せませんでした。

 普段言いにくいことだからこそ、酒の力を借りて言ってしまいたい気持ちになるのはわかります。
現に、そうやって起きた一夜のあやまちからはじまる恋だってあるでしょう。

 でも、往々にして酒の力で引きだされる男の本音は、聞くと幻滅するようなロクでもないことがほとんどです。
男なんて、腹の内ではバカでスケベで自分勝手で、身もフタもないことしか考えてないんですから。

男女間の友好と和平のためにも、酔った上での本音なんて、聞かなくていいなら聞かないに限ると思います。

 あと、酒は単純にコンディションの問題で危険です。

 好きだった人の働くバーで、緊張からか飲みすぎてひどい悪酔いをしてしまいました。
酔いつぶれる私を彼が介抱してくれたところまではよかったのですが、タクシーに乗せようとおんぶしてくれた彼の背中に寝ゲロをぶちまけてしまい、彼はドン引き。
その日の記憶がまったくない私が、後日、フツーに告白したところ、「いや、ちょっとムリだから」とフツーに断られました。

 うん、これはもうなんというか「残念でした」と言うほかありませんね。
背中で寝ゲロを吐かれた女からの愛の告白を受け入れるのは、日本人が「ゲロルシュタイナー」をミネラルウォーターの名前として違和感なく受け入れるのと同じくらい、難しいことです。

 いずれにせよ、付き合う前に告白の段階でフラれた失恋は、基本的に引き上げるしかない撤退戦です。
好きという気持ちは一朝一夕には変えられませんから、心の中ではリベンジを虎視眈々と狙っていてもいいでしょう。

 しかし、フラれた相手とはその後も友人・知人として関係を続けていかなければならないことが少なくありません。
そういう意味でも、表向きはスッパリとあきらめた態度を取るべきでしょうね。

 さて、次回はいよいよ最終回!
長い交際期間の末、彼氏からフラれた方の体験談を取り上げます。

【つづく】

Text/ 福田フクスケ

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