優しくされたい私と激しくしたい彼
激しくしたい彼と、もうちょっと優しくされたい私。
優しくしてというと物足りなくなって離れていってしまうんじゃないかと不安で言えません。どうしたらいいのか答えが出ません。
内容がざっくりとしているので、実際に彼が激しくしたいと思っているのをどういった点から感じるのか、優しくされたいというのがセックスでのどういった行為を指しているのかはわかりませんが、送っていただいたこの文章からも、セックスで悩みやすい人の特徴がよく出ていると思いました。個人的な意見ですけど、セックスで生じる悩みの半数くらいは、思い込みによって発生していて、曖昧さが悪化させていると思うんですよ。
・セックスは激しくした方が盛り上がる
・セックスでは相手の期待に応えられないと嫌われる
・男性は激しいセックスじゃないと興奮しない
・女性は優しいセックスが好き
・男性は大きな胸が好きで小ぶりだとがっかりする
・女性は巨根が好きで小ぶりだとがっかりする
こういった思い込みはよくありますよね。実際には違うのに、一般的なイメージやちょっとした相手の言動から勘違いして思い込み、ひとりで悩んでしまうのも辛いですが、双方に思い込みがあった場合は大変です。今回質問を送ってくれた方の場合も、相手の男性が実は「本当は穏やかなセックスの方が好きだけど、女性は激しくて男らしいセックスが好きだから頑張らなきゃ」と思い込んでいるとしたら、双方の勘違いによって、本来は悩まなくてもよかったことで悩んでいることになりますよね。
きちんと言葉で伝えるのが一番だけど…
思い込みによる悩みを生まないようにするためには、きちんと言葉で伝えていくのが一番です。でもこれがまた厄介で…。内容が内容だけに曖昧な言葉を選んでしまうことで理解してもらえないことが多々あるんですよ。
特に「優しくしてほしい」「イチャイチャしたい」「責めてほしい」という言葉を選びがちですが、こういった曖昧な言葉だと、相手からすると具体的に何を求められているのかが全くわからないんですよ。だから、前戯の時の指の圧を弱くして欲しいことや挿入時のピストンを遅くして欲しいことを「優しくしてほしい」と表現したとしても、‟優しい”の意味が伝わらずに頭ポンポンされただけで何も変わらないかもしれません。
「ギュってして」など具体的に…
「これは好きじゃない」「もっとこうして欲しいのにな」と思った時には、【その場で】、【具体的に伝える】ことを意識した方がいいと思います。部位や行為の名前をはっきりと言えないのであれば、後になって説明することが難しいので、その場で「手の力抜いて」「ゆっくりして」「ギュってして」「こっち見て」とお願いするか、「私はこういう風にするのが好き」とお手本を見せるといいです。最中に伝えられない場合は、若干難易度は上がりますが、できるだけ具体的に伝える必要があります。「優しくされるのが好きだから、できるだけ目を合わせて安心したいし、手を握ったり抱きしめたりしていて欲しい」とか「粘膜が敏感みたいで、強く触られたり速く動かれると後でヒリヒリするんだよね。豆腐触ると思って優しくして(笑)」と言う方が意図が伝わりやすいです。初めは上手に伝えられなくても必ず慣れるので、まずは言いやすいことから順にひとつずつ伝えてみてください。
特に女性は、相手の思い通りのセックスをしないと嫌われると思い込んで悩みがちですが、恋愛感情が一切入っていなくてオナホールのような扱いをされている場合でない限り、こちらの希望を伝えて嫌われるようなことはないので安心してください。‟セックスもどうぶつの森も同じ!?彼に小さなタスクを与えよう”でも言いましたが、どんな風に感じているのか、どうして欲しいのか言った方が喜ばれることの方が多いので、言葉でバンバン伝える方がお得です!
Text/Betsy