さすが、1位のホストは……

家の詳細はさておき、とりあえずヤることになったのですが、とにかくモノのサイズがすごい。過去1位2位を争うサイズ感。「これが王者の貫禄か……」と思わずつぶやいてしまいましたね。あ、もちろん心の中でね。しかも、ちゃんと上手いんですよ。“モノのサイズが大きい人はそれに甘んじて下手”という統計が妹尾調査団の調べではデータとして上がっていたのですが、完全に今回はイレギュラー。思わず髭男の『I LOVE…』を歌いたくなりましたよ。「イレーギュラーーーー♪」ってね。

しかも、彼は2回戦もいけるタイプでして、このとき、私は「今年の運を全て使い果たしたな」と思いました。ところが、ここでハプニングが起きました。モノが大きすぎて私の下半身が悲鳴をあげたんです。エロいトーンの「痛い……」ではなく、最終的にはガチの「痛い!」を連呼していました。

すると、彼はリビングからおもむろに薬を持ってきて「これ飲む?」と渡してきたんです。正直、私は歌舞伎町の男に対して、疑念を抱いている女なので「違法薬物では!?」と咄嗟に思い、渡された薬を見たところ、普通にロキソニンでした。気休めにとりあえず飲みましたが、当然、効果はありませんでした。

そんなこんなで2回戦のフィニッシュを迎えようとしたところで、インターホンが鳴ったんです。なんと、ハウスキーパーのババアがやって来ました。実家でセックスをしてたら母ちゃんが部屋をノックしてきたときの空気って分かります? おかげさまであの空気になりました。エモいですね。彼はハウスキーパーが昼にやって来ることを完全に忘れていたらしいです。

なので、私が「タバコ1本吸って帰るからタクシー呼んで」と彼に言うと「え、物分かりの良さ怖いわ(笑)」と言いながら、すぐにタクシーを呼んでくれました。ちゃんとクレジット前払い決済で。

今回、初めてホストとヤって分かったことは、「ロキソニンはセックスによる下半身の痛みには効かない」ということ。「1位には1位の理由がある」ということ。そして、ハウスキーパーが来ると「エロい空気はエモい空気に変わる」ということぐらいですかね。これぞワンナイトラフでした。

つづく……

Text/妹尾ユウカ