ミカコちゃん:「ねぇねぇイシジマ、AM読者様の中で一番、3回目のデートに気合いが入っている女性って誰?」
担当編集I嬢:「3回目まではベッドインしないようボロボロの逆・勝負下着をつける女性もいるとかいないとか……」
今週のテーマは「3回目のデート」です。ポイントは「デート」ではなく「3回目のデート」という部分。
一般的な恋愛ハウツーとして3回目のデートは、告白やベッドインなどのターニングポイントとされています。1回目の告白やベッドインが時期尚早な理由は一目瞭然ですよね。
マッチングアプリで繋がり、とりあえず会ってみましょうとなった1回目デートにて。いきなり、「好きです」「付き合ってください」って話が出ても、「今日会ったばかりなのに、いったい何が決め手となったのだ?」と、怪しむのが普通でしょう。
1回目デートでベッドインが早い理由も、これまた明確ですよね。フランス料理のフルコースに例えるなら、いきなりメインディッシュの肉料理が出てくるようなもん。牛肉の赤ワイン煮込みを食べた後に、前菜やスープを出されても、興味が失せてしまうのです。
1回目がダメなのは当たり前として、でも3回目じゃなくても、2回目でも4回目でもええやん! 「2」でもなく「4」でもなく「3」が正解な理由は何処にあるのでしょうか?
「3回目のデートが勝負」と言われる理由は?
今こそ全ての日本国民に問います。
なぜ告白やベッドインには3回目のデートが推奨されているのでしょうか?
そんなことも知らずに、やれ「3回目デートを語ることのできる女性は勝ち組」とか、「自分なんぞ2回目デートに行き着く難しさで戦意喪失していますよ」などと言っている日本人のなんと多いことか。
しかしミカコちゃんは知っています。告白やベッドインに3回目のデートが推奨されている理由は……!? 「小津安二郎の名言が集合的無意識となったから」です。
……この回答には、解説必須なワードが2つ登場します。「小津安二郎」と「集合的無意識」です。まず前者からご紹介しましょう。
小津安二郎とは、昭和の初期から戦後にかけて活躍した映画監督さん。彼は、「男女の仲というのは、夕食を二人っきりで三度して、それでどうにかならなかったときはあきらめろ」との名言を残したことでも有名です。
後者の「集合的無意識」とは、心理学界の巨匠ユングが打ち出した概念。太陽には前向きなイメージを持つとか、逆に闇夜のイメージは不安だとか、個人ではなく人類全体に共通した意識のこと。これは、人間の脳構造が一緒だからこそ、生まれながらに備わっていると言われています。
一方、祖先の経験や考え方が受け継がれ、現在は人類共通の意識になっているパターンもアリ。わかりやすい例を挙げるならパワースポット! 何百年も、何億人が「セドナに行くと人生が好転する」と言い続け、認められ続けてきたことが、「セドナは世界屈指のパワースポット」という人類共通の意識になっているのです。
- 1
- 2