もちろん、彼氏からプレゼントを贈られたことがないのは、さほど嘆かわしい事実ではないと、ミカコちゃんは考えます。男性はアニバーサリーに疎い生き物ですから。アニバーサリーに疎いのですから、アニバーサリーに伴うプレゼントにはもっと疎いってことになります。

ミカコちゃんの周辺にも、「俺も誕プレ要らないから、俺からの誕プレもナシってことで」と彼氏に言い渡されている女性がチラホラ……。なお、お察しの通り誕プレのみならず、クリスマスプレゼントも同様です。バレンタイン・ホワイトデーも同様です。付き合い始め記念日も同様です。

そういった男性が多い中、プレゼントを贈るタイプの男性と付き合えていたのは、かなりのラッキーガールといっても過言ではないでしょう。しかも、「捨てられない」と悩むってことは、それなりに高額な贈り物だったと想定されます。ティファニーのネックレスとか、サマンサタバサのバッグとか、ヴィトンの財布とか。メルカリに出品しても、どうせ元値は大幅に下回るだろうし、だったら捨てずに使い続けたい！　そもそも物に罪はないし……。

お気持ちはわからなくもないですが、思いきって手放すことを推奨します。手放すことで、ノチカレGETへの真剣度が格段にアップするでしょう。「次に付き合うカレも、アニバーサリーを大事にし、贈り物を欠かさないタイプにこだわって探そう！」「ネックレスやバッグや財布は、近々GETできるであろうノチカレに贈ってもらえるのだからノープロブレム！」と、志気が高まります。

以上を踏まえ、ネックレスもバッグも財布も、速やかにメルカリへ出品しましょう（注:メルカリの回し者ではございません）。元値を大幅に下回ろうとも、次の出会いに向けた勝負ワンピを買うくらいの収入にはなるでしょう。バイブや電マのようなメルカリに出品できないスケベ道具は、アダルトショップの処分代行を利用して、速やかにポイ。

ただし！　何でもかんでも捨てちまえと書きましたが、命あるものは話が別ですよ。ごく稀なケースかもしれませんが、ペットを贈られることもあるでしょう。「実家で飼い犬が仔犬を産んだから」とか、デートで立ち寄ったペットショップでハムスターに一目惚れし買ってもらったとか、お祭りデートで金魚すくいをやった時の戦利品（！？）とか。それらは捨てず、もちろんメルカリにも出品せず、「物に罪はない」ならぬ「生き物に罪はない」ってことで、別れた後も可愛がってあげましょう。

Text／菊池美佳子