実年齢を楽しんでいるほうがチャーミング
一方、若さで勝負しない女性には、必死感がありません。若者と張り合うことなく、現在の実年齢を受け入れています。
『偽装不倫』の鐘子も、冷え性なのでミニスカートを穿かないです。姉の葉子も、第1話では年下ボクサーとの逢瀬に、メガネを外して、メイクやファッションも普段とは違うテイストでキメていましたが、あくまでも年相応のオシャレであり、決して若作りではない!
第2話になると、年下ボクサーの入院先に駆けつけるシーンでは、普段のメガネ姿で参上します。こういった自然体が、年下男性側にとっては好印象に繋がるのでしょう。
好印象に繋がるというか、そもそも! 年上を好む男性は、女性に対して「若く見えること」を望んでいないと思うのですよ。
若く見える女性が好みなら、最初から同年代の若者に狙いを定めているでしょう。酷な例えになりますが、ヴィンテージが好きな人は、新品の洋服が持つ真新しさは求めていません。ヴィンテージ特有の、重厚感ある生地が好きなのです。
そんなふうに考えると、年下男性にモテたいからといって、若見えに励むのは逆効果! 実年齢を受け入れている女性のほうが、うんと重宝されますよ。外見だけでなく、内面も然り。
わかりやすい例を挙げるなら、なんといっても誕生日!
自分の誕生日を喜べないだなんて発言は、実年齢を受け入れたくない必死感が滲み出ています。30代だろうと40代だろうと、自分の誕生日を喜べる女性のほうが、絶対にチャーミングであること間違いなし! 永遠の5歳児を自称するミカコちゃんが書いても、説得力ゼロですけどね……。
TEXT/菊池美佳子
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