愛のないプレイが一番悲しい
そんなある日、某変態イベントに行くと金蹴りのシンジさんがいたので、その日も金玉を蹴らせてもらってました(まるで金蹴りの練習会です)。
すると、まわりにギャラリーができてしまい、見ていた人が後から後から「僕も蹴ってほしいです」と言ってくるので、その日はたくさんの人の金玉を躍起になって蹴飛ばしました。なんだかその日は、とっても気分がスッキリしたんです。
でも後日、SMの女王様から「ユカさんの行ったそのイベントなんだけど、時折素人さんがただの暴力になってる瞬間があるよね」と言われたのですが、その言葉にちょっとハッとしたんです。私にはバイオレンスな側面もあり、相手のことなんかお構いなしに、全力で蹴っ飛ばしていたことに気づいて、なんだか急に怖くなっちゃったんですよ。
信頼関係があってこその激しい責めが成立するんですよね。昔出会ったM女さんが「愛のないプレイが一番悲しい」とこぼしていたのをふと思い出してしまいました。「SMは最高に愛に溢れた崇高なもの」と教えてくれた女王様にもなんだか申し訳ない気持ちになってしまいました。
衝撃の金蹴りシンジさんはというと、現在『金蹴り選手権』と言う大会(金玉を蹴られ続けて最後まで倒れなかったものが優勝するという大会です)で2大会優勝し、金蹴り界の王者となりました。“金蹴り王”としてTV番組にゲストで呼ばれたり、海外からの取材を受けたりとすっかり人気者になりつつあります。
「変態」でもなんでも、一つの道を突き詰めていくと世間から認められ、感動を与えることもできるんだなぁっと。この前向きな変態『金蹴りシンジさん』の活躍、これはまさにこのコラムのテーマでもある、“エロと笑いのハーモニー”なんじゃないかと思います。
私もワイルドワンを通して、この業界を明るい物にしていきたいと思っているので、(今回は金玉連呼のコラムで申し訳ない)次回のコラムはそんな私の「広報活動と私」についてを語らせて頂きたいと思っております。
Text/ワイルドワン広報Yuka
次回は<みんな違ってみんないい。「性癖」を否定的にジャッジしていた頃>です。
「日本の男性と性癖」について海外メディアに語ったとき、無意識で他人の理解できない性癖に否定的な言葉を発していたというYukaさん。後から猛省したそうですが、どうしてそんな話をしてしまったのでしょうか。
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