カプランが提唱する「感覚集中訓練」
アメリカのセックス・セラピーの第一人者、ヘレン・シンガー カプラン氏が提唱する感覚集中訓練は、5ステップ。
各ステップのスキンシップが問題なく行えるようになったら、次のステップに進みます。
ステップが進むほどに、親密度が上がっていきます。
焦りは禁物。次の段階に進む前に十分な時間をとることで、セックスへの抵抗感や性交痛の不快感を和らげていきます。
これは、セックスレスのカップルや性嫌悪のあるカップルにも有効とされています。
STEP1:性器以外へのタッチ
「セックスで快感を得なければ」というプレッシャーや相手への気遣いをせず、スキンシップを十分に楽しむために行います。2人が裸になって交互に行います。
性的な快感を求めるのでではなく、自分の体がどのように感じるかを知るためにパートナーに触れてもらいます。
触れられて、自分はどう感じるのか?に、とことこん集中して。相手の事は考えないこと。
触る方は、さわり心地を味わうことに集中します。タッチしている間は会話はしません。
終わってから、どんな感じがしたかを伝え合うまでがファーストステップです。
① うつぶせ→②仰向け→③交代して同じことを繰り返します。
STEP2:性器へのタッチ
スキンシップの心地よさを味わってから、性的な感覚(ゾクゾクする、ムラムラする)の予感が生じた段階で性器へのタッチにうつります。
性器を刺激しますが、オーガズムに到達させようとするようなリズミカルな刺激をせず、じらすように優しくソフトな刺激にする。ローションを使って愛撫するのも◎。
① 乳房→②乳首→②クリトリス→③膣の順番で、触られていることに抵抗感がなくなればOK。
STEP3:手や口の愛撫でオーガズムに近づき、短時間の挿入を行う
ある程度の性的快感を覚えたら(オーガズムに至っても至らなくてもOK)、挿入に移ります。カプラン式では、騎乗位で女性が動くことを推奨しています。
激しく速い動きはせず、ゆっくりとピストン運動を行い、膣から生じる身体的感覚に集中します。
その後、
STEP4:騎乗位でオーガズムに至るまでの挿入
STEP5:正常位でオーガズムに至るまでの挿入
とつづきます。