挿入時の事故

 以前、女性の方から、「彼とのセックスが痛い。他の男性とは大丈夫なのに…」というご相談を受けました。
彼のセックスと他の男性との痛くないセックスは、一体どこが違うのか?
よくよく話を聞いてみると、彼は、ご相談者以外にセックス経験がなく、女性器の扱いもまだ不慣れ。
挿入時には、亀頭を膣あたりに押し付けてグイッと挿入してくるので、この巻き込み事故が起こっていました。

 他の男性の場合は、どうやらモテるタイプで、セックス経験も豊富だったらしく、ご相談者の小陰唇のサイズ感を確認して、挿入時に巻き込まないように、指や亀頭でピラリとめくって挿入していた。ピストン時も、しっくりくる角度におさまっていたので、痛みがなかったんではないか?ということにたどり着きました。
彼とのセックスの時にも、この「小陰唇ピラリ」のひと手間を加えて、挿入角度を工夫することで、後日、「彼とのセックスでも痛くなくなりました!」というご報告をいただきました。
女性器の構造への理解が未熟だった故に、起こってしまった性交痛でした。

 このケースに当てはまる方は、「入口を巻き込むと痛くなっちゃうの」「ゆっくり入れてね」と、彼を誘導して、「挿入時に、巻き込まないようにチェックする」習慣をつけましょう。
普段から自分の外性器や内性器の特徴を把握しておくと、性交痛を予防するだけでなく、男性器を見た瞬間に、「あ、このペニスは私を気持ちよくさせてくれそう」「このカリ高ペニスは、中イキしやすそう!」と、感覚的に挿入の具合の良し悪しが想像できるようになります。
オーガズムフル・ライフを追及する女性の特技ともいえるでしょう。

 次回は、

☑性交痛の原因3:ペニスとサイズが合わない

 生まれ持ったペニスのサイズは変えられない?
そんなことはありません。
体位や愛撫の工夫で、痛みが軽減するケースもあるんですよ。

 つづく。

Text/OLIVIA

次回は <自慢じゃなくて悩みなの!性交痛の原因になる巨根男性とのセックス対策>です。
ペニスが大きいって常にいいことばかりじゃない。自分だけが我慢して痛みに耐えても相手とのいい関係は生まれないし、セックスが苦手になっちゃいますよね。そんな性交痛の悩みについて、オリビアさんがうまく伝えるコミュニケーション法や痛みを和らげるテクニックを紹介してくれます。一人で悩まないで一緒に解決!