真の男らしさは「逃げないこと」「持久力」

I:真面目な彼だと飽きちゃう、っていうオクテ女子もいますよね。それで肉食系男子にハマってしまって、結局悲しい思いをしたりとか。

A:「オクテ女子はチョロい、ヤレる」と公言するヤリチンも多いから。「女を口説ける肉食系がモテるイイ男」というのは、ヤリチン界の戯言ですよ。

I:現実に傷ついてしまう女性も多いので、新刊にある『ヤリチンの見分け方と撃退法』を役立ててほしいです。

A:肉食系は落とすまでが楽しい人種だから、瞬発力はあるけど持久力がないので、少しでも都合の悪いことがあると逃げる。
でも真の男らしさって、逃げないこと、持久力だと思うんです。何があってもパートナーと向き合って乗り越えていったり、ひとりの人と長く連れ添える人の方が、男らしいですよね。

I:たしかに長い人生を考えたら、見せかけの強引さや男らしさに惑わされないでほしいです。
でも、若い頃は難しいのかなあ…。
『東京タラレバ娘』の主役の倫子ちゃんいるじゃないですか?若い頃、冴えないADだった男性を振りましたが、時間がたってワインを選べるような男になっていて、後悔しますよね。当時、魅力的に見えた肉食系と、その冴えないAD男性と、両方と付き合っていたら理想形だったんでしょうが…。
その時点じゃ、ワインを選べない男性は魅力的に見えなかったんでしょうね。

A:「損して得とれ」ですよね。完成型の男を求めず、未完成な男を育てる姿勢が大事だなと。
女友達の夫は若い頃、ネルシャツを3枚重ね着して「妖怪襟6枚」という呼び名だったんです。デートも居酒屋かファミレスで。
でも今では襟の数も通常になり、こじゃれたレストランで妻をエスコートできる男になって、「素敵な旦那さんで羨ましい」と周りに言われてますよ。

I:プロデューサー視点で原石を発掘して、磨いて育てる姿勢ですよね。ただ若い女の子にとって、青田買いが魅力的に思えなくて、完成型を求めてしまうのも分かります。

A:「彼氏」じゃなく「結婚相手」として見れば、高いワインを頼む男に対して「金銭感覚、大丈夫か?」と思いますよね。それに既婚女子は「夫はグルメじゃない方が楽」と口をそろえます。うちの夫も何作っても丸飲みするので楽ですよ。

I:結婚とか抜きに、肉食の人と恋愛できてよかったって女性はいないのでしょうか?

A:「さんざん遊んで気が済んだ」または「痛い目に遭って目が覚めた」といって、卒業していく女性が多いでしょうね。

I:20代のときに肉食系で痛い目にあって、本当の幸せを考えたとき、真面目な人や誠実な人を選ぶパターンが多いのかもしれませんね。

A:人には傷つく権利も失敗する権利もありますけど、ただ経験がないまま30代になって、ヤリチンやセフレ穴にハマると、痛手が深すぎて復活できない子もいるので。

I:アルテイシアさん自身が傷ついて血を流したからこそ、そんな風に思うんでしょうね。

A:そうですね。後輩女子たちに「致死量までは失血するな」「俺の屍を越えていけ!」という想いがあります。
オクテ女子はエロメンの皆さんを見てトキメキや萌えを満たして、結婚は質実剛健な人としてほしいですね。

I:それは、僕らとしても嬉しいですね(笑)。

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