情熱的な踊りで最高の前戯を
次にご紹介するのは、性技の達人でもある人気歌舞伎役者の宇佐川 密(うさがわ ひそか)様との逢瀬。
ご自身も芸事に励む宇佐川様だからこそ、花魁にも“踊り”での接待を求めます。「(さっきも緊張したけど‥‥今は宇佐川様の視線が熱い‥‥)」と、舞っているあいだ中、突き刺さる視線に、まるで宇佐川様に抱かれているように感じてしまう……。
さて、このシチュエーションのポイントはなんといっても“踊り”です。というのも、現代でも“踊り”は肉体の官能性をアピールできる行為のひとつですよね。海外の映画などでは、挑発するように踊る女性が、男性をベッドへと誘うシーンをよく見ます。
踊ることで男性を興奮させ、誘い受けるというテクニックは、少し照れくさい気もしますが、勇気を出してぜひ、使ってみたいものです。「いやいや、そんなの無理!」という人は、ロックバーやクラブイベントなどに一緒に行けば、自然と踊っている姿を見せることが出来ますよ。
そんな“視る男”と“視られる女”の官能がマックスに達した濡れ場がこのシーン。
踊り終えた後、宇佐川様に口づけされ、徐々に興奮は高まっていき…
「腰を揺らすな。入れらんねえだろ。」
「ぁっ‥‥それは宇佐川様が‥‥」
(宇佐川様に腰を押さえつけられ、奥まで深く突かれる)
「ぁあっ、んんっ‥‥!」
「これからも、お前は俺だけのものだ。誰にもこんな姿を見せることなく、ただ俺を求め続けろ。」
たっぷりと見せつけられることで昂った欲情ゆえの、熱烈な求愛!これが手に入るのならば恥を掻き捨てて踊らにゃ損!!!
さりげない気遣いが男心をわしづかみ!
気を取り直してお次に紹介するのは、心に闇を抱えた小説家、今枝 譲(いまえだ ゆずる)様。
年上の男性ゆえに余裕があり、同衾前に一緒にお酒を飲むことを所望いたします。
しかし、口移しで与えられるせいで、酔っぱらってしまった花魁は――。
「目が潤んできたな。もっと飲みたいか?それとも、続きはこちらがいいか‥‥?」
「ぁ‥‥んんん!」
(今枝様に滴りそうなぐらい濡れた秘部を触られる)
「ん?もう準備万端のようだな。‥‥久しぶりに、たっぷり可愛がってあげよう。」
「ああ‥‥!」
(一気に奥まで押し込められ、言葉にならない快感が押し寄せる)
「‥‥どうだ?」
「‥‥っ、はい。今枝様との時間を、もっと大切に過ごしたいから、潰れるわけには‥‥。」
「まったく‥‥、君は可愛いことを言うな。年も忘れて、夢中になってしまう‥‥。」
長い付き合いになればなるほど、せっかく相手が誘ってきてくれても、つい自分の欲や都合を優先して「ちょっと待って」とストップを掛けてしまったりすることって、ありますよね(苦笑)。
例え、もうちょっと飲みたくても、お酒のせいで眠気に襲われては台無しです。花魁のように、相手の男性を優先させる健気さが、男心をくすぐるのかもしれません……。