カモフレの問題点

 筆者が思うに、入り口は「1」かと……。「週末や、クリスマスのようなイベントは男性と過ごしたい」とか「カップルでなければ行きづらいようなアミューズメントスポットに行きたい」などの欲求がきっかけと想定されます。
最初のうちは、ラブコメ映画観たり、水族館でイルカショー観たり、お台場で観覧車乗ったり……それだけで充分楽しいのでしょう。けれども段々、欲が出てくると思うのです。誰かに喋りたいという欲求が!

 婦女子は、恋バナが大好きな生き物ですからね。これは決して大げさではなく、恋バナするために恋愛しているといっても過言ではないでしょう。恋バナすることは「私を、オンナとして認識している男性がちゃんといるんですよ」という宣言になるので、承認欲求が満たされるんですよね。「このコには、ステディな彼氏がいるんだ」っていう、周りからの承認が、婦女子にとっては大事だったりするものですから。

 カモフレを、「真の彼氏」として、周囲との会話に登場させると、やがて1つの壁にぶつかります。「カラダの相性はどうなの?」という、セックス関連の話題です。婦女子は恋バナも大好きですが、エロトークも大好きですからね。

 聞くところによるとカモフレ関係は、キスすることはあっても、セックスはしないとのこと。これでは、周囲からのセックス関連の質問に、答えようがありません。さあ、困った! 「ええと……あのぅ~、そのぅ~」と、言葉に詰まっては、「本当に彼氏なの?」と、疑惑の目を向けられるでしょう。

 以上を踏まえると、カモフレといえども、セックスもしておいたほうが良さそうですね。「実はけっこうな巨根で……」とか、「私たち、セックスの時は赤ちゃん言葉になるの」とか、「カレったら三十路なのに、3時間で2回デキちゃうのよね」とか、エロトークにも真実味が増すでしょう。

Text/菊池美佳子

次回は <LINEが好きか、セックスが好きか?すれ違う男女の目的が生んだ「サプリメンズ」>です。
Gスポットやポルチオは人より敏感な菊池美佳子さんが掴み損ねたトレンドが「サプリメンズ」。キスフレ・ソフレに続くこの言葉の意味を、AM読者はお分かりになるでしょうか?今回は、サプリメンズの必要性から考えた男女がすれ違う理由についてです。女子にとってのデートやセックスはLINEのためだとしたら!?