「無関心」はセックスの最高のスパイス?源氏物語から学んだこと

光源氏と葵の上の関係

菊池美佳子 セックス オトコを甘やかすな Hernán Piñera

初めて『源氏物語』を読んだのは、小学校5年生のときでした。もちろん、小学生のガキンチョが、原文で読めるわけもなく(笑)。小学生でも読めるよう、漫画にアレンジしたものだったんですけどね。

当時の筆者がもっとも疑問に感じたのが、光源氏と葵の上の関係性でした。葵の上が登場するまでのストーリーを簡単に説明すると……

1.幼少期に母親と死別した光源氏は、母親にソックリな、父親の妻・藤壺に恋をする。

2.禁断の恋がそんな簡単に叶うわけもなく、お年頃になった光源氏は、葵の上と政略結婚させられる。

3.藤壺への恋心が断ち切れない光源氏と、年上で元々の性格がクール&ドライな葵の上がうまくいくわけもなく、冷めきった夫婦関係が続く。

4.だからってわけじゃないけれども、光源氏は多くの女性たちと関係を持つようになっていく。

……着目すべきは「3」です。光源氏と葵の上の夫婦関係は、冷めきった状態だったというのに、二人の間には夕霧という男の子が生まれているんですよ!
小学校5年生だった筆者にとっては、「冷え切った関係性でも、子作り行為はするのか!」と、そりゃもう衝撃でございました。

この、小5のときの記憶が、大人になってからフラッシュバックするような出来事がございまして。男友達H君から、「同棲しているカノジョと別れたい」という相談……いや、相談というより愚痴を聞かされていたのですが。
「カノジョのこと、もう愛していないの?」という筆者からのメールに対して、「『愛している』というよりは『哀している』だね」との名言(迷言)で返してきたH君だったのですが、このメールのわずか数ヶ月後に、カノジョとデキ婚(ああ、最近ではダブルハッピー婚と言うんでしたっけ)したんですよ。「おまいらは、光源氏と葵の上かっ!」と、ツッコミを入れたい気持ちでいっぱいでした(笑)。