男版キャサリン!?(バロンの末裔)
Andrés Carreño
「あるある」ってほどよくある話ではないのですが、「たまーにある」程度の話です。20年ほど前に観た宝塚歌劇団の『バロンの末裔』という作品に登場する、キャサリンというヒロインなんですけどね。おっと、その前に。
これを人に話すと、「超・意外!」とビックリされるのですが、短大時代の筆者ったら、ファンクラブに入っちゃうほど熱狂的な、宝塚の追っかけをしておりまして。当時の筆者は、神戸の短大生という、遊ぶにはサイコーの肩書きだったにも関わらず、生身の男には目もくれず、宝塚の男役を追いかけ回す日々でした。性スペックは、言うまでもなく処女!
それが短大を卒業し、東京に出てきて(正式には埼玉)処女喪失した途端、ヤリマンと呼ばれる生物に変貌を遂げ、あれだけ追いかけ回していた宝塚への興味も失せてしまったのですから、人間って変わるものだなぁと。
話を戻しましょう。『バロンの末裔』のヒロイン・キャサリンは、エドワードという男爵家の次男坊を愛しています。でも実際は、エドワードの双子の兄・ローレンスと婚約しているのですよ。キャサリンが、好きでもないローレンスと婚約したのは、彼と結婚することで、一生エドワードの近くにいられるっていう、なんとも複雑な乙女心によるものだった……って話なんですけどね。
この部分だけ切り取って聞くと、「それってどうなのよ?」と、キャサリンにツッコミを入れたくなりますが、キャサリンみたいな人って、意外と多い気がします。筆者が思うに、女性よりも男性に多い! 要するに、キャサリンを男にしたようなイメージですよ。もちろん、時代は平成ですから、男爵家だとか婚約だとか、そういったスケールの大きい話ではないですけどね。
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