潮吹きのメカニズム
さて、性器のもう一つ重要な快感スポットが、Gスポットです。膣の入口から2~5㎝の膣前壁にあるGスポットを刺激すると、まるでクジラが潮を吹くように液体が飛び出すことがあります。これが俗にいう「潮吹き」現象です。
婦人科医・関口由紀先生の解説
「Gスポットを刺激すると稀に、潮吹きと呼ばれる現象が起こります。しかし、この潮吹き現象、一体どこから何が出てくるか、詳しいメカニズムは謎です。まず出る場所ですが、これは男性の前立腺にあたる『スキーン腺』と呼ばれる腺が膣全体あり、ここからにじむように出ているという説と、女性がオーガズムに達したときに尿意なく尿がにじむようにもれているのだという説の2つあります。ですから分泌液も、愛液か尿か意見が分かれるところです。
ちなみに、いかなるときも潮吹きができると話すコマーシャルセックスワーカー(性風俗従事者)の人に吹いてもらった潮の分析をしたところ、尿だったことが判明。その人いわく潮吹きのコツは、水をたくさん飲み、尿意があってもがまんしてからセックスやオナニーをするそうなので、やはり尿の可能性が高いでしょうね。
Gスポットの上には膀胱と尿道の境目があることから、オーガズムを感じたあとの不応期になって尿道緩くなり、本人の意志とは関係なく尿が出てしまうのでしょう。しかし実際に膣から潮を吹いているビデオが学会で放映されていたこともあり、成分については未だ断定できていません」