卵胞ホルモンを元気にする体の使い方

まずは、現代女性のタマゴ事情から話していこう。

私は、現代女性のタマゴは元気がない!と思っているの。
だってさ、昔の人って生理がある間はほとんどずっと妊娠していたんだよ。
長男と末っ子が親子くらい歳が離れているなんて、ザラだったし。

現代女性のタマゴが元気がないのは、ナゼか?いったい昔の女性と何が違うのか?
考えられる理由は2つあるの。

一つは、目やアタマの使いすぎだと思う。
目やアタマを使いすぎると、交感神経が働きすぎて、自律神経のバランスが悪くなる。
女性ホルモンは自律神経クンが支配しているから、それがうまく働かないとホルモンのバランスも悪くなってしまうの。

そこでよく聞かれる質問が、「目や頭を使わないって、そんなことできないでしょ?」。

だよねー!(笑)
コレね、ついついこういう言い方しちゃうけど、おばちゃんの説明が足りなかったね、ゴメンゴメン。「目や頭を固めるような使い方をしすぎている」でした。

たとえば、PCやケータイだと、ディスプレイやケータイの画面の中だけで、同じ距離の小さな範囲でしか目が動かないでしょ?
同じ使うのでも、ろうそくの灯りだけで針仕事したり、山のあっち側に昇る太陽を見ながら仕事していたらさ、いっぱい目を使ってもどんどん元気になってくるんだよね。

そして、目と頭(思考)はものすごく関係が深くてさ、「自分の視野はそのまま思考の視野」って言ってもいいくらいなのね。
だから、いつも同じようなところを同じ距離でばかり見ていると、思考も固まって広く考えられないアタマになっちゃうの。

みんなの周りの友だちの目をよく観察してごらん。
なんか表面的な話しかしないなーって人は、ものの奥や芯を見るような目をしていない。
キョロキョロしている人は、話の内容がトビトビで深さがない。
思考の視野が狭いなーっていう人は、紙に書いた目を張り付けたみたいに、目が動かない。

子宮や卵巣が元気のない人は、目が動かない、思考の視野が狭いタイプが多い。
でもね、そんな人でも、目の動きを変えていくと、思考の視野も、頭の固さも変わってくるんだよ。

「アタシそうかも」と思ったら、よく目を動かしてごらん。
特に近くと遠くを、行ったり来たりしたり、近くから遠くへ、遠くから近くへ、なめらかに目を動かす練習をした方がいいよ。たぶん最初はなめらかに動かすのが難しくて、とびとびになっちゃうかもしれないけど、体はお利口さんだから、やっているうちに誰でもできるようになるよー。ぜひやってみてね!

【つづく】

Text/奥谷まゆみ