③セックスに対する不安はないか

セックスで気持ちいいと感じるためには、リラックスできる環境が必要です。望まない妊娠をしてしまうのではないか、性感染症になってしまうのではないか、親や知人にバレてしまうのではないか、という不安から緊張状態になると潤い不足になったり、体が硬直して痛みを感じたりすることがあります。安心して行えるように避妊や性感染症の知識を2人で学び直すことや、不安のない環境でセックスできるように話し合うことが必要です。

④パートナーの知識やテクニックはどうか

セックスが気持ちよくない場合、ほとんどはパートナーとお互いの体の取り扱い方をシェアできていないことが原因だと思います。本当はじっくり前戯して欲しいのに時間が短い、優しく触れて欲しいのに触り方が荒い、始めはゆっくりと挿入して欲しいのに激しい、爪が伸びているのが気になるなど、気になる点をお互いにナチュラルに言い合えるように自分から率先して提案してみてください。

⑤痛みはないか

ほんの少しの痛みが快感を阻害することがあります。少し刺激が強いと感じる程度でも時間が経つごとに痛みを感じ始めることがあります。痛いと思ってからでは対処することが難しくなるので、刺激が強いと感じたら一度止めてもらう勇気が必要です。いつも粘膜が擦れてしまう人は、指で触れてもらう時や挿入の前に膣用の潤滑剤を使うことをおすすめします。 ちょっとした刺激でも粘膜や皮膚がヒリヒリしたり裂けたりする場合は潤滑剤で誤魔化さず、皮膚科か婦人科で相談してください。私も自己流の脱毛の後に粘膜が荒れて痒みとセックスの時の痛みで皮膚科を受診しましたが、女性の先生に診てもらい保湿と軟膏のセットで1週間でよくなりました。‟我慢できないこともない”という状態は小さなストレスにさらされ続けることになります。病院で局部を見せることは一時的なストレスで済みます。すぐに受診して快適になりましょう!

セックスで気持ちよくなれないというのは珍しいことではなくて、多くの女性が悩んでいることだと思います。今までは気持ちよかったのにある時から快感を感じにくくなるということもよくあります。パートナーとの情報や気持ちをシェアすること、潤滑剤やアダルトグッズを使うことでカバーできることもありますが、まれに過去の深刻なトラウマ、精神的・内科的な疾患が原因となっている場合もあるようです。心身共に健康であることがセックスを楽しむための重要なポイントです。困った時には医療機関を受診しましょう!

Text/Betsy