2、激しく突けばいいと思っている

 とにかく速く強く突けば女は感じると思っているド下手くそも多いです。確かに、”適度に”激しいピストンは興奮するし、タイミングさえ良ければ最高です。しかし、あまりに速く強いピストンは気持ちよくないってことは男性には意外と知られていません。

 激しさが度を超えた時、肉同士のぶつかり合う音が「パパパパパパンッ!」と派手になるだけで、膣内のあらゆる性感帯の横をちんこが素通りしていく感じになりますよね。この度を超えたピストンで男性がイクのを見たことがないので、完全にエネルギーの無駄遣いであることを早めに伝えたいです。
 
 男女関わらずピストンの速さや強さにも人それぞれ好みがあります。最初はゆっくりした動きの方が好きな人もいれば、一定の速度と強さがいい人もいるし、最後だけは猛ピストンにしたい人もいるでしょう。それを二人で折り合いをつけていったらいいんです。「焦らしながら挿れてね」「少しの間ゆっくり動いてほしい」「イク時は速く動いてもいい?」「もっと激しくして」とその都度伝えて合うようにすれば、無駄に激しすぎるピストンでお互いのエネルギーを消耗せずに済むんじゃないでしょうか。

3、体位をコロコロ変える

 1回のセックスで5回も6回も体位を変えるド下手くそ。イキそうになるのを体位変換でクールダウンしてごまかしていることもあるし、自らのセックス力を見せつけたいということもあります。セックスをする関係になったばかりでピッタリくる体位を模索中ということならわからなくもないけど、毎回毎回コロコロと体位を変えられてはゆっくり感じている暇もないですよね。

 冒頭でお話ししたように、女性が挿入で気持ちよくなるには【気持ちいいと感じる場所】を【一定のリズム】で【刺激し続ける】こと。せっかくいい感じになってきた所で体位を変えてしまうと気持ちよくなくなってしまうこともあります。
 
 また、膣の入り口だけが感じる人、膣内の上側の一部が感じる人、膣内のお尻側でも感じる人、どこに当たっても感じる人、など人それぞれです。そのために挿入角度や深度・速さに好みがあるように、男性も同じように好みがあります。あれこれ体位や動かし方を変えながらお互いの好みを把握していくのが理想のセックスだと思います。
 
 好きな体位、苦手な体位、はその都度上手に伝えていけばコロコロ体位を変える必要はありません。ちょうどきもちよくなっている時に体位変換を促されたら、「キモチイイ所に当たってるからこのまましてほしいな」とか何とか言えば無理に変えてくる人はいないでしょう。クールダウン目的での体位変換をしてくる人なら、動かずに抱き合ってクールダウンするように促して習慣づけすればいいと思います。