セックスの火を消さないために
女性誌には<いつまでも男と女でいたい><夫婦になってもエロスを忘れたくない>とか書いてあるけど、あんなのは綺麗事。
長く付き合えば新鮮味が薄れて、ムラムラしなくなって当然。刺激やトキメキは薄れて、家族としての情や安らぎが育っていく、それが自然な流れです。
アメリカ人の男友達は「アメリカではセックスしないと離婚されるから、ロマンチックなデートを仕込んだり、子どもと夫婦の寝室を分けたりして、セックスできる環境を整えている」と言います。
つまり、セックスを継続させるために努力している。
セックスレスは<予防は比較的たやすいが、治療は難しい>と言われます。
いったんセックスの火が消えてしまうと、ふたたび火をつけるのは難しい。だから<火を消さない努力>が大切。
もともと日本人は、セックスの火が消えやすい民族なのでしょう。モンゴイロイドは性欲が薄いと言われるし、日本には家族になるとセックスしなくなる文化があるから。
女性はとくに<自然に汁がストックされてヤリたくなるシステム=精子工場>がないため、間があくと「セックスってどうやるんだっけ?」「今さら恥ずかしいし面倒くさい」「もう一生セックスしなくていいかも」ってな気分になりやすい。
以上を自覚して、セックスを復活したければ“自分でヤル気を出して、火をつける努力”をしてください。1回火をつけさえすれば、どうにかなるから。
「とりあえず一発やるぞ!」と目標設定して、旅行に行くなりデートするなり2人でAV観賞するなりして、シチュエーションを作りましょう。
「セックスのために欲情する」モードに切り替える
準備体操として、エロスを注入するのもオススメ。
枯れ果てたエロスを復活させるため、好みのオカズ(エロティックな書物や映画など)に触れて「セックスっていいものだなあ」と気運を高めておく。
脳内彼氏を作って、トキメキを補充するのもよし。そのうえで、オナニーで自主錬するとなおよし。
「パートナーに対してその気にならないとセックスできない」という考えを変えないと、「今さらそんな対象に見られないから、やっぱ無理」と堂々巡りになりがち。
「相手に欲情するからセックスする」のではなく「セックスするために、みずから欲情する」という方向へスイッチしましょう。
そして本番前にはオカズをフル活用して、エロスイッチをONにしてください。オナニーで寸止め状態にしておくもよし。
いざ本番中は「○○さんに犯されてる設定で」とか妄想すると、さらに気分が高まりますよ。
私は“銀魂の銀さんにヤラれてる設定”(*1)がお気に入りなのですが、さらに気分を高めようと、銀さんのコスプレ衣装を買ってみました。
夫は「よしきた!」と快諾してくれたけど(出自がオタクなので)、いざ着せてみたら体がでかすぎて入らない。しかたなく、私が着用してヤリました。なんでやねん。
それはさておき。作家の岩井志麻子さんが「私には確実に欲情できるイメージがあって、そのイメージさえ思い浮かべれば、誰とやっても興奮できる」と語ってました。
このように“みずからエロスイッチを入れられる人”が、いくつになってもセックスを楽しめるのでしょう。
(*1)本作の主人公。何でも屋を営む侍で普段は甘党・無鉄砲・無気力なダメ男だが、いざというときの行動力や説教の重みには定評がある。通称「銀さん」「銀ちゃん」など。