筋腫の種類、位置、大きさによって対処がちがう

子宮筋腫は1個だけでなく、いくつもできる場合があります。
ただ、子宮筋腫がなぜできるのか、大きくなるのか、くわしい原因はまだ分かっていません。ただ閉経以降は萎縮して小さくなることから、子宮筋腫の発育には女性ホルモンのエストロゲンの影響が大きいと考えられています。

子宮筋腫と診断されても日常生活に支障がなければ、そのままにしていても問題ありません(ただし定期的に検診し、経過観察することは必要)。

筋腫のできた場所や大きさによっては不妊の原因にもなるので、妊娠を希望していて、かつ妊娠に支障がある場合は取り除きます。しかし、筋腫は手術で取り除いても再発することも多く、手術の際はライフスタイルや年齢を考慮しなくてはなりません。

現在の治療法は、症状を和らげる対症療法やホルモン剤による「薬物療法」や、筋腫そのものを取り除く「手術療法」などさまざま。主治医と相談しながら、自分に合った子宮筋腫との付き合い方を見つけてくださいね。

次回は、「子宮内膜症」についてお話します。

監修/松村圭子先生
Text/平川恵

初出:2013.10.10