外性器
そして、外性器について。この部分の悩みで多いのが色や形。
でも外性器は、どの形や色が基準なのか、そんなものはありません。
日本では、笠井寛司先生が外性器の研究をされていましたが、それは日本人の外性器の傾向をあらわしたもので、正常と異常とを分けるものとは全く違うもの。
外性器の色や形の違いなんて言ってみれば顔と一緒で、千差万別。個人差があります。
外性器で多い悩みは黒ずみ。
そもそも日本人はメラニン色素が多く、白人に比べれば、黒ずんでいるもの。
下着などで外性器が擦れることで、色素沈着を起こしてしまうこともあります。
セックスやマスターベーションで外性器に刺激を与えれば、やり方によっては多少黒ずむことは否定できませんが、その違いは本当に些細なもの。
遺伝の影響もあるので、マスターベーションを普段していない人だって、黒ずむこともあります。
だから「性器が黒ずんでいる」=「遊んでいる」と決めつけるなんて、ナンセンスです!
小陰唇
それと大きさで悩みがちなのは、俗に「花びら」と呼ばれる小陰唇。
毎日びよーんと伸ばしているなら別だけど、通常の生活をしていて異常に大きくなったりしません。
だから少々大きいと言われても気にしなくていいんです。
彼に色や形のことを言われたら、それは彼の数少ない経験の中でのこと。
もしくはAVの見過ぎね。そんな中で比較されても困ります。
ただ、性感染症にかかると、外性器にブツブツなどの異常がみられることがあります。
色や形を気にすることはないけど、いつもと違う異常を感じたら、すみやかに病院へ行くこと。
そういう意味では、もっと自分の性器に興味を持ってくださいね!
次回は、「性交痛や出血」についてお届けします。
監修/松村圭子先生
Text/平川恵
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