アラサー銀行員・Hさんのインタビュー1回目「文学少女はスワッピング猥談で目覚めた!?」、2回目「男の人がイク時の顔って、かわいい」、3回目「レズビアンのAVが好き!」も合わせてどうぞ。
さて、今回ヰタ・セクスアリス話を聞かせてくれたHさんは、一言で言うと「健康的で成熟したセックス観の持ち主」。 そしてそれを形成したのは、海外留学中に迎えた初体験と、幼い頃から自然に触れてきた“大人向けの映画や小説”だったといいます。
性癖は遺伝する!?
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H: 「耳年増」って言葉がありますけど、子供の頃の私って「読み年増」「観年増」だったと思うんですよ。
本や映画が好きで、両親もそういう人達だったので、小学校高学年頃から大人の小説や映画のエロティックな描写に触れる機会が多かったんです。
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子供が性に目覚めるとき、何から一番影響を受けやすいか。
それはもちろん、周りにいる大人、兄弟姉妹や両親からの情報でしょう。
本人が意識するしないにかかわらず、多少は身近な人間の性癖を受け継いでしまうものです。
実を言うと私もHさんと同じ典型的な「耳年増」で“自称文学少女”なのですが、私が子供の頃に一番影響を受けたのは芸術的な小説や映画ではなく、父親が押し入れに隠し持っていたエロ・コレクションでした。(哀しいかな、うちの父親は文芸作品にはまったく興味がなく、映画は寅さん、愛読書は週刊ポスト、という昭和のタイプだったのです。)
今でもはっきり覚えているのは、父親の寝室で初めてエロビデオを見つけ、夢中になって観たときのこと。
それは、にっかつロマンポルノの尼さん物と、局部丸見えの裏モノ洋ピンでした。
最初のうちこそ「どうして尼さんが村人とセックスを……?」「いや、それよりもお父さんたら、どうして尼さんビデオを?」と思っていたのが、毎日繰り返して観ているうちに気づけば「尼=エロ」という間違ったイメージを持つまでに。
何を隠そう、四十路になった今でもオナニーするときに一番よく使うオカズは洋モノの裏ビデオだったりするんですよね。
いやあ、刷り込みというのは恐ろしいものです。
できることなら私も、スキンヘッドの欲求不満尼さんではなく『ピアノ・レッスン』で目覚めたかった……。
「性癖は遺伝する」とまでは言いませんが、初めて目にしたエロがピュアな子供心に大きな影響を与えるのは間違いなさそう。
Hさんの話を聞いていると、つくづく「ご両親の観ていたのが名作映画でラッキーでしたね」と思わずにいられません。
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