両親から反対されることで、逆にエロへの思いがどんどん大きくなってきた
――そんな厳しいご両親なのに、AVメーカーへの就職は反対されなかったの?
服部: 一人娘なこともあって「お嫁に行けなくなるわよ!」ってメチャメチャ反対されました。うちの親はアダルトでもちゃんとした会社が存在するっていう概念がなかったので「娘がAV女優になっちゃう!」って思ったみたいで……。でも、入社には親の承諾がどうしても必須なので、無理矢理まるめこんでハンコ貰って入社しました。同期の他の女子社員でも、泣いて反対されたって子いますよ。
――私なんかから見るとすっごいちゃんとした会社ですけど、アダルトだとどうしても警戒されますよね。でも、そこまでしてAVメーカーに入りたかったんだ。
服部: ダメって言われたら、好きな気持ちがどんどん大きくなってきたんです。「私みたいにエロやAVが好きなのに理解されない女性が他にもいるかもしれない。そういう人の力になりたい!」って思っちゃって。アイドルファン時代、歌って踊る男性アイドルたちを観ながら女の子同士で「サイコーだよね!」ってキャーキャー言うのがすごく楽しかった。自分たちがいいと思うものを「イイよね!」って女の子同士で共有するその空間がたまらなくて……だから、この会社でそういうことができればいいなって思ったんです。
――なるほど、反対されることで逆に使命感が芽生えたと。エロ云々ではなく、窮屈な思いをしてる女性を自由にしてあげたい、みたいな。
服部: そうですね。でも、もちろんエロも大好きなんですよ!(笑)
次回は、「エロ文化のファンなんです」という服部さんのエロに対する想いについてお届けします。
Text/遠藤遊佐
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