最初は「メールくれる女性なんて誰もいないんじゃないか」と思っていたのに、意外や意外、いろんなタイプの方からご応募いただいている高齢処女のヰタ・セクスアリスシリーズ。
3人目は、30歳の会社員・Sさんです。
待ち合わせ場所に現れたときは、これまでの取材者さんにないほど緊張していて、ちゃんと話してもらえるんだろうかと実は少し心配していたんですが、慣れるにつれていろんな胸のうちを話してもらうことができました。
1回目男子の心ない言葉がトラウマに…エロい少女の復讐方法とは?
2回目出張ホストで処女卒業かと思いきや…
3回目禁断の妄想!もし架空の兄がいたら処女をもらってくれたのに…も合わせてどうぞ。
異性からの悪口は女心に刺さる
けして社交的なタイプではないけれど、話していると言葉のセンスが独特で、とても面白い一面を持っているSさん。
だからこそ、胸にグサリと刺さったのがこのくだりです。
************************************************
S: 私、小学校から高校くらいまで「ブタ」とか「ゴリラ」とかって男子にいじめられてたんです。
今でも覚えてるのは、小学校の将来の夢について話す時間に、私が「普通のOLになれればそれでいいかな」って言ったら、いじめっ子の男子に「お前に普通の人生は無理だよ」って言われたこと。
それを聞いて「ああ、私は普通の人生は歩めないんだな」ってあきらめました。
――えー、ヒドイ! そんなこと言う子どもいるの!?
S: 子どもを舐めちゃだめです!
「相手を傷つければ自分にポイントがつく」くらいに思ってる子もいるんですから。
************************************************
このインタビューを始めてわかったのは、多感な子ども時代にクラスの男子から心ない言葉を投げかけられたことがトラウマになり、女としての自信をなくしてしまった人ってけっこう多いんだということ。
そういえば、前回インタビューしたRさんもそうでした。目の前にいるのは小綺麗できちんとしていて、そんなふうにいじめられたことがあるなんて思えないようなタイプです。
でも、10年20年経った今も、彼女たちの中にはその経験がしっかり残っていて、セックス観に影響を与えている。
実を言うと、私も自分の容姿に自信がなく自意識のこじれに悩まされる少女時代を送ってきたのですが(まー、とにかく清々しいほどのブサイクだった!)、田舎育ちで周囲がぼんやりしていたせいか、それとも要領がよかったからか、直接容姿のことでいじめられるという経験はしていません。
でも、もし異性にそんな言葉をぶつけられていたら……。
月並みだけれど、怖いな、と思いました。
そして「そんな経験せずにすんで良かった」と。
終始緊張気味だったのにもかかわらず、この瞬間だけは反射的に声を荒げたSさん。
胸の中でくすぶり続けている痛みを見たような気がしました。
- 1
- 2