女なのに女じゃない苦しさ
――じゃあ、整理すると処女喪失に関する問題は「痛さ」だけなんだ。だったらアソコ広げるトレーニングとかしてがんばってみたらいいじゃないですか。ほら、セックスしないと子どもだってできないし。
T: うーん、まだ子どもがほしいっていう気持ちがないんですよね。子どもを育てるのって責任重大でしょう。
――出た、心配症(笑)。
まあそれはともかく、痛くて挿入できない女性って他にもたくさんいると思うんですよ。そういう人たちってどうしてるんだろう。
Tさんは今現在、処女であるって状態に不自由感じてます?
T: 今は落ち着いるけど、結婚して2、3年目くらいのときは苦しかったですね。ホルモンバランスなのかもしれないけど、波があるんです。
――その「苦しい」っていうのはどういう苦しさなのかな。
T: うーん、女なのに女じゃない苦しさというか……主人も私が誘えば応えてくれるけど、今はあんまり女として見てくれてない感じがあって。
――だったら、入るようにちょっとトレーニングしてみるのも手かもしれないですよ。最初細いローターから試して、徐々に太いのに変えてくとか。
T: それならうまくいくかなあ。でも一人でちまちま頑張ってると「なんで私ばっかり!」って思っちゃいそうで。
――まあ、セックスは男女の共同作業だしねえ。でもヤッてみたい気持ちがあるなら、チャレンジして損はないと思いますよ。一人でするのが嫌だったら、今は出張ホストとか女性用風俗なんかもあるし。いろんなことが変わると思いますよ。
次回は、「性欲はちゃんとあって男女交際も挿入以外の性行為も済ませている」Tさん取材後の遠藤さんの考察をお届けします。
Text/遠藤遊佐