究極のファンタジーは「檻に閉じ込められること」
――Rさんて全然いかがわしいことするタイプに見えないけど、実は心の中にすっごい欲望を抱えてそう。一度でいいからやってみたいセックスってある?
R: えーとですね、これは絶対に不可能だと思うんですけど……檻に閉じ込められたい。
――ははは、かなりなM願望だ! でもSMの出会い系とかで探せば、できなくはないんじゃない?
R: 檻に閉じ込めるなら、2、3時間じゃなくて1週間くらいやってほしいんです。身も心もボロボロになるくらい虐げられたい。だから叶うことはないだろうなと。
ほんとにそっちにいっちゃうと、まともな生活に戻れないような気もしますしね。
――自分のそういう性癖って、今まで自覚してた?
R: あんまり。あ、でも30歳くらいのときカップル同士で相互鑑賞セックスしようと思って会った女性に「あなたの彼氏はノーマルだけど、あなたはこっちサイドの人間だから、今に満足できなくなるよ。私たちと一緒に楽しもう」って言われたことがあります。もしかしたら見抜かれてたのかも…。
――すごいなー。じゃあ、結婚してセックスレスになってからは、けっこう性的には冒険の日々なんだ。
R: そうですね。悪いなと思いつつもけっこう冒険してます(笑)。
そもそもうちの夫って、私をギラギラした性的な目で見ることがないんですよ。照れて遠慮しながらのエッチなので盛り上がらない。だからダメなのかなあ。
――最近も冒険はしてる?
R: バイト先の上司につきまとわれて嫌な思いをしたので、ここ1、2年はおとなしくしてますね。
年をとって性欲が落ち着いてきたっていうのもあるのかな。めんどくさくなっちゃった。
――あ、けっこう痛い目もみてるんだ。
R: ですね。酒の勢いで同業者2人と3Pしたことが同僚にバレたこととか……。
セックス自体は全然よくなかったのに、周囲の人から「自分を大事にしたほうがいいよ」って言われたのはキツかった!
――うわー、それは切ないなあ。
じゃあ、最後に一言。
R: こういう話を人にすることがほとんどないので、楽しかったです。
前に一度だけ職場の女子会で羞恥プレイの話をしたことあるんですけど、「私なんてローション使うのだって精一杯なのに!」ってドン引きされちゃって……。
もし近くに同じくらいエッチな女性がいて明るくエロ話ができてたら、こんなにいろいろヤラなくても発散できてたかもしれないなあ。
次回は、コンサバ系の見た目なのに、「テレクラで処女を捨てスワッピングバーで欲求不満を解消する」というアグレッシブ女子なRさんの取材後の遠藤さんの考察をお届けします。
Text/遠藤遊佐