今回インタビューに応じてくれたのは、お酒が大好きなYさん(30歳)。
金融会社でバリバリ働くデキるOLさんです。
しかしそのきちんとした見かけとは裏腹に、いろんな性の引き出しを持っているようで……。
第一回目「学生時代の青カンはしょうがない!公園の土管セックス」も合わせてどうぞ。
村上龍の本に影響されてSMの女王様に
――ヤリマンを自称してるYさんですけど、セックスってやっぱりいいですか? 私はオナニストなので、肉体的な気持ちよさだけでいったらオナニーのほうがいいじゃんって思うんですよ。
人にやってもらうと「そこじゃないのに!」ってこと、ありません?
Y: ありますね。でもやっぱりセックスって面白いじゃないですか。ビジュアル的におかしな体位をしたり野外でしたり、いろいろできるから。
――ははは、好奇心旺盛なんだ。
Y: ですね。好奇心は強いほうかも。大学時代はアルバイトでSMの女王様もしてましたし。
――えー!? ポジティブになるにも程がある!(笑)
Y: ははは。でもSMクラブに入店したのは20歳のときだから、ポジマン化したのと女王様になったのとは直接関係ないんです。
――じゃあどうしてまた?
Y: 小学生の頃から村上龍の本が好きで読んでて、その影響。
大学院に通いながらSM嬢やってる人との往復書簡を読んで、憧れちゃったんですよね。
SMってどういうことをするかよくわかってなかったのに、エイッて飛びこんじゃった。私、大学院に進んだのでそこを卒業するまで4年間やってました。
――大学院生のSM嬢! 村上龍の本とまったく同じじゃないですか。
SMってハイソな雰囲気あるし、ボンテージファッションなんかもかっこいいけど、AVなんかで観るとたいそうなことしてますよね。ギャップを感じませんでした?
Y: 不思議なもので、やってると慣れてくるんですよ。
私が在籍してたお店はホテルに出張するデリヘル型だったんですけど、4年も続いたってことは結局性に合ってたんでしょうね。
――あの…、根本的なことを聞きますけど、Yさんって女王様をしてたんですよね。ってことはS女なの?
Y: うーん、どっちの部分も持ってると思うけど、ふりきれたときの楽しさはSのほうがあるかなあ。
でも、もともと村上龍の本を読んで面白そうって思って始めたから、特別Sの性癖があったわけじゃないんです。
――なるほど。ラフですねえ(笑)。
Y: ふふふ。でも正確に言うといきなり飛びこんだわけじゃなくて、中学生くらいの頃からずっと考えてたことをようやく実行したって感じかな。
SMの世界に興味あっても、普通に暮らしてたら経験する機会ってないじゃないですか。で、何もないまま20歳になっちゃったから、もういいや、やってみようって思ったの。
女王様になったのもMよりSのほうがいろいろ勉強できそうかなと思ったから。単純な理由ですよね(笑)。
――確かに女王様=S女ってわけじゃないですよね。女王様しててもプライベートではノーマルだって人も多いですし。逆にM嬢は、Mっ気がまったくないとキツそう。緊縛とかアナルとか、肉体的にも大変だから好きじゃなきゃやってられない。
Y: お店に来るM男性を見ると、アナルが好きかどうかがMの素養として大きいと思いますね。私はそれがなかったから、やっぱりM嬢向きじゃなかったのかも。
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