チヤホヤされるのは16歳~18歳の特権?

――他に、そういうキュンとなっちゃう妄想ってあった?

Y: 吊るされてる自分を想像するのは好きでしたね。
SMみたいながっつりしたエロじゃなくて、こう、両手を縛られて吊られるっていうくらいなんですけど。

――それって、気づかないうちにどこかで似たシーンを目にしてるんじゃないのかなあ。テレビの戦隊モノでヒロインが悪役に捕まるところとか。

Y: あっ、それだ! 私、特撮モノが好きだったんですよ。
子供の頃レンタルビデオ屋に行くと、私は一応女の子向けのアニメを借りるんです。でも本当は弟が借りた特撮モノが気になってしょうがなくって、こっそり観て興奮してた。

――子供の頃、特撮モノでモヤモヤしたって人は結構いますよ。

Y: 体にぴったり張り付くコスチュームとか、ムラッとしますよね。
あと、戦隊モノって5人のうち1人だけが女の人じゃないですか。あれがツボで、テレビには映らないけど舞台裏ではモモレンジャーが悪者にさらわれてイタズラされてるんじゃないかとか、5人の中でエッチなことが繰り広げられてるんじゃないかとか妄想してました。

――か弱い女性が大勢の男に囲まれてエッチなことをされるっていうのが、Yさんの幼少時代のファンタジーだったんだ。

Y: 今もその手の性癖はすっごくあります。AVもよく見るんですけど、そんなジャンルばっかりですもん。
メーカーでいうとシネマジック(※SMの老舗メーカー“シネマジック”。宙吊りと鼻フックがデフォルトのガチSMが満載。)とかミニマムとか……木刀を股間に食い込ませて責めるようなのが好きなんです。
逆に、痴女モノや女が大勢で男の人を責めるのはまったくグッとこない。

遠藤遊佐 オナニー 1人エッチ オーガズム 潮吹き 普通の女の子のエッチ事情 新ヰタ・セクスアリス 『担任からここへ来るように言われました。』/ミニマム/監督:ピエロ田 低身長ロリ萌えを狙ったメーカー“ミニマム”。モヤッとくるタイトルが秀逸。

――また、マニアックなAVばっかり……(笑)。Yさんて、見た目はロリでもいけそうなアイドル系なのに、意外!

Y: いやいや、私なんてもうダメですよ~。20歳になったらロリなんて許されないですもん!

――えー、そう? 美形だし全然イケると思うけど。

Y: うーん……あのね、16歳~18歳くらいまでの女の子って、周りにロリコンがいっぱいいて常にチヤホヤされるんです。
で、毎年誕生日がくると、そういう男の人たちに「ああ、また年をとっちゃうんだね」って嘆かれて「年を取っちゃう前に食事に行こう」って誘われるの。そうやって知らないうちに賞味期限みたいなのを刷り込まれていくんですよね。だからそう思うのかも。

――うわぁ、都心の女子高生って感じだなあ。
でも、女の子ってみんなそんなに自分の武器を客観的にわかってるもの? 私は田舎の冴えない子だったからピンとこないんだけど。

Y: 私の場合は、子どもの頃から、自分の存在が周囲の大人に及ぼす影響力をわかってましたよ。
ほら、子どもって背が小さいから、大人がわざわざしゃがんでゆっくり話してくれるじゃないですか。子どもであることで場の中心になれるというか……。
で、そういう幼さの特権が大人の利益とうまく合致したのが高校時代だった。
だからロリコン男性にチヤホヤされながらも「大人になっちゃったらこうはいかないぞ!」っていうのは、常に思ってました。

――お、大人だなあ……。

 次回は、Yさんの初めてのオナニーについて詳しく聞いていきます。

Text/遠藤遊佐

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