ちなら、ペットの乱入。気まずくてダサい瞬間に救われるときがある/BETSY

エロい空気をキープしなきゃ…!?

セックスって、ロマンチックでセクシーで神聖で、つねに完璧でなければならないような気がしていませんか。男性も女性も「最後まで失敗できない」「エロい空気を最後までキープしなきゃ」と、少々気を張りすぎているのではないかと思っています。

セックスの現実なんて「ガチッ(歯が当たる)」「ブブッ(腟に空気が入る)」「イタタタ(脚がつる)」。そんなダサい瞬間のオンパレード。

気まずい瞬間を乗り越えていくからこそ

でも、最近思うんです。ベッドでのダサくて気まずい瞬間を乗り越えていくからこそ、ふたりの距離が縮まっていくんじゃないかって。
たとえば、上でも挙げた“ちなら”もそうです。ちょっとした拍子に腟に空気が入ることで音が出る“ちなら”は、女性によくある現象ですよね。あれは何度経験してもヒヤッとします。多くの男性はちならの現象を知っているし、思ったより気にしていないと分かっていても、やっぱりあのマヌケな音は恥でしかありません。でも、そこでクスッと笑い合えたり「キャー!空気入った(笑)」「え?(冗談で)おならでしょ?」「ちがうよ!」などとふざけ合えたりすると、どうでしょう。その瞬間に張りつめていた緊張の糸がほどけて、ふたりの間にあった「セックスを頑張らなきゃ」っていう凝り固まった何かが消えていく感じがするんですよね。

セックスって、常にあのピリッとした緊張の空気がないといけないような気がしてしまうけど、緊張したままだと快感のスイッチが入りづらくなります。だから、あのマヌケなブーブー音を恐れる必要はありません。