“自然なセックス”にこだわるの、もうやめにしない?大事な地味な段取り/BETSY

性欲が湧き上がる自然なセックスがしたい!?

「昔は、一緒にゴロゴロしているだけでムラムラして、気付けばセックスが始まってた」そんなナチュラルな流れで始まるセックスができなくなったことを嘆く投稿をSNSではよく見かけます。長く続く恋愛関係や結婚生活では、性欲が勝手に湧き上がってくるなんてことは、ほとんど起きません。これは長期カップルの“あるある”です。このコラムでも口をすっぱくして言っていますが、付き合いが長くなればなるほど、お腹の底から湧き上がるような欲情は100%消えます!

でも、なぜかセックスに関してだけは「“いつの間にか始まっちゃう”感じじゃなきゃイヤ」とか「相手の欲情に巻き込まれたい」とか、“自然派志向”をいつまでも手放せない人が多いんですよね。
これが受験や仕事なら、目標を立てて逆算して、ちゃんとスケジュールを組むはず。なのに、なぜ性生活だけは自然派から抜けだせないんでしょうか。

SNSの素敵なレストランとプレゼント…
自然だと思っていますか?

SNSでよく見る、素敵なレストランで祝われてプレゼントをもらって幸せそうなカップル。あれって全部“自然に”起きてると思いますか?違います。多くの場合、誕生日の前に「これが欲しいな」「このレストランで祝ってくれたら嬉しい」とちゃんと伝えています。パートナーが本当に欲しいものを察し、行きたがっていたレストランを早めに予約し、好みの通りに演出できる人もいるでしょうが、そんな人はごくごく稀にしかいません。素敵な演出の裏には、いつでも地味な段取りがあるんです。

セックスだって一緒です。自然に発生するのを待っていたら数か月なんてあっという間です。週に1度でも月に1度でも「この日にしよう」って予定に入れてもいいんじゃないでしょうか。したくなるタイミングや、逆に避けたいタイミングも共有しておけば、お互いのコンディションも読みやすくなります。「計画を立てるなんて業務的で素っ気ない」と思うかもしれませんが、そこから始まる会話が「じゃあこの日はワイン買ってこようか?」「午前休とってセックスした後ブランチする?」となれば、ワクワクしませんか。たまには昼間に「今日しない?」と当日のお誘いをするのもドキッとしていいものです。

また、長くじっくり楽しむ日もあれば、短い時間でも満足したい日もあります。気分と体力、スケジュールに対応できるバリエーションを決めておけば、負担がなく気持ちも萎えにくくなります。