最近の「エロ」と表現について

そもそも私は一体なぜカオスになると思っていたのだろうかと考えてみました。LELOをはじめ最近のラブグッズって、無駄にピカピカ光ったり怪しくうねったりすることもなく、シュッとしていて「誰にでも性を楽しむ権利がある」「エロくなくてもいい」というメッセージ性を感じます。これって昭和のわかりやすいエロとは真逆のイメージですよね。
もちろん、性を楽しむ権利は誰にでもあります。ただ、自分の体を楽しむことを「エロ」という言葉で表現しづらくなってきていると私が勝手に思い込んでいたんでしょうね。
これにはいろいろと事情があるんですよ。性関連のことに対してかなり厳しくなったSNSやインターネットの世界でセックスコラムニストとして発信していくためには、表現をクリーン化していくしかありません。そうやって発信していくうちに性を「エロ」から無理やり切り離して強引に「健康」と結びつけるようになっていったのかもしれません。そうだった。スタイリッシュなバイブだって「エロいもの」として楽しんでもいいんだった。そんなことを思い出した夜でした。
Text/BETSY
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