
他人がセックスしているところをナマで見たことがありますか? 最近はハプバーがあちこちにあるので、意外と見たことある人って人も少なくはないのでは。わたしももちろん何度かあります。ハプバーを始め……乱交パーティー、エキストラとして参加したAVの撮影現場でも見たことがある。もっとも、前のふたつと撮影現場でなされるセックスは別モノで、ハプバーと乱パは、他人の目を意識してする人たちもいるだろうけど、基本的にはプライベートというか、快感を追求するセックス。一方でAVの撮影現場で行われるセックスは、もちろん気持ちよくはなることもあるだろうけど、人様に見せるためのセックス。セックスっていろいろあるな! ってバカっぽいまとめ方をしてしまいましたが、先日、女性同士の一味も二味も違ったセックスを観てまいりました。ってこれまで〈見る〉という言葉を使っていたのに〈観る〉に変えたのは意味がある。レズ鑑賞風俗『ティアラ』で観てきたからだ。
レズ鑑賞風俗って?
レズ鑑賞風俗って何よって感じですが、『ティアラ』は、永田カビさんの『さびしすぎてレズ風俗に行きましたレポ』で、一躍その名が知れ渡ったレズ風俗『レズっ娘倶楽部』の姉妹店です。『レズっ娘倶楽部』は、女性客が女性キャストに1対1でサービスを受けるシステムなのですが、『ティアラ』は鑑賞コースというのがあって女性のみならず、男性も利用が可能。さらに女性客の場合は、自らも参加できる。女のみの3P! ちょっと興味ないわけではないけれども、今回は鑑賞だけに留めることにいたしました。
というのも、実はわたしは大昔、SMクラブでバイトをしていた時に、とある男性客のリクエストで同僚の女の子とレズプレイをしたことがあるのです。かつてはレズ鑑賞風俗というものがなかったので、受け入れの間口の広いSMクラブにオファーが来たんだと思うのですが、その子もわたしも実際にはビアンではない。だから見様見真似というか、なんとなくキスをしたり舐め合ったり手マンしあったりと、イチャイチャの絡みを披露したのだけれど、「果たしてあれでよかったのだろうか」という長年のモヤリが……というか、あきらかにあれは不正解では? という後味の悪さがあった。キャストは全員ガチのビアンだという『ティアラ』の鑑賞コースを体験すれば、答え合わせができる!
自分の新しい欲望を発見!
さて今回、遊んでくれた(という表現でいいのだろうか)のは、まこちゃんとめぐみちゃんというおふたりのキャスト。まこちゃんは所属して7年のベテランで、クールビューティーなルックスでありながら話すと親しみやすい。一方でめぐみちゃんはサラッサラの黒髪が印象的な華奢な美人。おふたりとも30代前半とのこと。三人で待ち合わせして、ホテルに向かいました。
「ホテルまで手を繋いで行きたいという人もいるし、わたしたちがふたりでイチャイチャしながら向かっているところを後ろから見たいという人もいます。もちろん、人に見られたくないから普通に友達同士が歩いている感じでという人も。どれがいいですか?」と提案され、どれがしたいもなくて困っていたら、まこちゃんが、ピトッと体を寄せて腕を組んできてくれた。途端、「ああ、わたしはわたしの欲望を把握していない」ということに気がついた。「自分が最も欲しいものが何かわかっていない奴は、欲しいものを手に入れることが絶対できない(c)村上龍」と絶望しながらもホテルに入り、受付をして部屋へ。おふたりはまずはシャワーを浴びるとのことですが、「ドアをちょっと開けておくので、よかったら覗いてくださいね」という。いや、同性の入浴シーンを覗いても……と思ったけれど、あまりにおふたりが浴室でキャッキャしているので、気になって、つい覗いてしまいました。欲望発見! しかも覗いたら覗いたで背徳感があって、「この感情なんなの~!」と搔き乱されてしまった。
いざプレイが始まると…
おふたりはシャワーを終えるとベッドへ。男性は触れられない距離での鑑賞になるそうですが、わたしは女性なのである程度近くてもいいし、なんなら流れで触ったりもできますとのこと。ただしあんまり近づくと、体位替えの時などに体がぶつかってしまって危ないので気を付けて、と注意を受けてどんな激しいことするんだよ! と思ったのですが、プレイが始まると本当に激しすぎた。先攻はまこちゃんだったのですが、その攻めがとにかくエグいのです。
まずは、そんなに焦らすの? っていうほどに焦らしまくる。めぐみちゃんのほうに感情移入して観ていたために「まだ!? まだなの!?」とわたしまで焦らしに焦らされ「もう、お願い、許して~!」と心の中で何度も懇願してしまった。めぐみちゃんを悶えに悶えさせて、ようやくのことあの部分の愛撫に到達してからは、怒涛の連続絶頂。めぐみちゃんがイってもイってもイってもイってもまこちゃんは攻めの手を休めることなく、執拗に攻め続ける。あまりにイキすぎて耐え切れなくなっためぐみちゃんがポジションを変えて逃げようとしても追いかけて、さらにアグレッシブに攻め続ける。途中からめぐみちゃんは明らかにコントロールが利かなくなっている様子で、確かに至近距離で観ていたらうっかり体がぶつかってしまうかもと、最初に注意を受けた意味がわかったし、なんて気持ちよさそうなんだと羨望を覚えた。そんな欲望を覚えたの、生まれて初めてですよ!
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