ふたりのテクニックが凄すぎる

あとめちゃ驚いたのはまこちゃんのテクニック。壮絶でありながらも下半身周辺に触れている時は静かなのです。指を激しくピストンするとか、顔ごと動かすようなクンニをするとかは一切ない。けど膣内に挿し込んでいる指がポイントを押さえていて、舌の動きが的確なことはめぐみちゃん反応からわかる。

めぐみちゃんが限界突破したところで、今度は攻守交替。今度はまこちゃんが攻められる番。なのですが、さっきまではか弱い小動物のように追い詰められていためぐみちゃんが、今度は女豹のような目つきでまこちゃんを攻めたてる。逆にまこちゃんは想像外の可愛い喘ぎ声をあげ始め、その一幕と二幕のあまりの違いに、明治座公演を観に来た気分に。わかる人にしかわからない比喩を出してしまうほどの衝撃でした。

プレイが終わった後は、手マンのコツを教えてもらったり、お尻や胸などちょこっと触らせてもらったりとワイワイして時間終了となったのですが、わかったことは、わたしがかつてSMクラブの客に披露したレズセックスがいかにぬるかったかということと、ペニスがなくてもセックスは成立するどころか、ペニスがないからこその、終わりのない気持ちいいセックスというものがあるということ。そして新しいことを経験すると、そこに欲望を発見し、欲しいものが生まれるということでした。

正直、鑑賞だけしてもどうなのかな、と思っていた部分もあったけれど、十分に学びと興奮があったので女性にも男性にもオススメしたい。ちなみに帰り道、まこちゃんからすっかり手マンのテクニックを吸収した気分になっていて「いま、わたしも手マンで女性をイかせられるんじゃね?」と、AVを初めてみた童貞の発想が浮かんだ自分に気が付いて恥じた。

Text/大泉りか