先日、ゲイバーで飲んでいた際に、フェラチオの話になりました。そこにいた店子と常連客の方とが、これまでにされたフェラチオの中で一番気持ちがよかったテクニックや、自分の得意なしゃぶり方などを教えてくれたのを「今後、機会があったら試してみよう」と堅く心に決めたのは、かつて、わたしは“奇跡”を目撃したことがあるからです。
わたしが見たフェラチオの奇跡
あれは二十代前半。男友達ふたりと宅飲みをしていたときのことでした。わたしはその片方、家の家主でもある彼と、実は肉体関係にありましたが、それをもうひとりの男友達は知りませんでした。そんな状況での飲み会の最中、肉体関係がない方の男友達がちょいちょいわたしにボディタッチしてくるのを、はぐらかしては楽しんでいたのも確かだから、性悪なところがあったことは認めます。すっかり酔いが回った頃に、スケベな気分になった男友達のほうが強引にわたしに迫ってくるのもまぁ、仕方ない。
しかし、わたしには断る権利がある。男友達とそういう関係になる気まではなかったわたしは、きっぱりと拒否ったのだけど、どうにもしつこい。どうしたものかと、家主に助けを求めたところ、「やらしてやれよ」と、わたしを後ろから羽交い絞めにし、盛りまくっている男友達に「やれ!」とゴーサインを出した。やめろ! レイプだ! 強姦だ!
あー、もう仕方ねぇ、これはやるしかないか、と腹を決めて抵抗するのも辞めて、男友達のペニスを受け入れることを承諾したものの、飲みすぎていたこともあって、まったく勃たない。
この展開で勃たないだと!?
不思議なもので、さっきまではまったくやる気なんてなかったものの、いざ勃ってないチンコを目にした瞬間に、わたしの負けん気に火が付いた。レイプまがいの展開で押し倒しておいて、勃たないだと? そんなこと許されると思ってんのか! 勃たせたるわ! 任しとけ! と逆に押し倒してフェラチオをしたんですけども、これがピクリともしない。持っているテクニックのすべてを大放出して、せめて挿入できるくらいには硬くしようと試みたものの、どれだけしゃぶっても無理で、そのうちに男友達が「ごめん……無理みたい……もういいよ」と泣きを入れてきた。
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