どうしても勃たないのかと思ったら

えー、としらけた気持ちになったところで、おもむろに家主が「俺がやる」と立候補。「いや、ちょっと男にしゃぶられるのは……」と完全に腰が引けている男友達のペニスを咥え込んだ。その数秒後、男友達の口から洩れたのは「あ……すご……」という感激の声。

わたしがしゃぶっていたときとはまったく違う、なんかすっごい気持ちよさそうな声出してるんですけど~と、心底面白くない気持ちになっているわたしの前で、家主は男友達のチンコを勃てることに見事に成功。まさにマジカル。無事に挿入に至ったんですが、あんな打ちひしがれた思いでしたセックスは後にも先にもない。

事後、「まぁ、俺のがしゃぶるのが上手いのは仕方ないから」と家主が変な慰め方をしてきたけれど、まったくもってフォローになってないし、むしろさらに追い傷つけられた感もある。ということはさておいて、ゲイに学ぶフェラチオ講座があったらマジで参加したいんですけども。

Text/大泉りか