私も彼に愛撫がしたい
今週も読者の方からの質問にお答えします!
男性パートナーが今まで女性に愛撫されたことがないらしく、私からどうリアクションを起こせばいいのかわかりません。彼は攻めるのが好きみたいだけど私も愛撫したいなというのが本音で、本人にも伝えました。ちょっとED気味なので、それを気にしているのかも?と邪推してしまいます。勃たなくても、イカなくてもいいのになーと思いますが、勃たなくてもいいとは言いにくくて…。何か便利な言葉があれば教えてください。
ベッドの上ではいつも相手任せにして受け身に徹してしまうのは、女性によくあるパターンです。「私も何かしてあげたいな」とか「もっと体に触りたいのに」とか思うことはあっても、自分から攻め側に回るタイミングが分からないんですよね。
そんな時は、言葉で伝えるのが手っ取り早いです。相手から愛撫を一通りしてもらったあたりで「私もしていい?」「交代しよ」と言うか、または服を脱いだタイミングあたりで「私も攻めてみたいな」「今日いっぱい触っていい?」と宣言しておくといいんじゃないでしょうか。
EDっぽさにセンシティブになりすぎない
質問者さんが最も気になっているのは、お相手の方がEDっぽいところですよね。これもよくある話なんですが、男性のEDっぽさを感じる出来事が起こった途端に、過剰にセンシティブになってしまう傾向があると思います。
しかし、勃起しにくくなることや中折れすること、射精しにくくなることは珍しいことではありません。それなのに腫れ物に触るような気持ちでいると、その雰囲気がかえってプレッシャーになることもあります。女性だってセックスの途中で急に興奮が冷めて「なんかもうお腹いっぱいです…」となることもありますし、時々起こるくらいなら深刻に考えなくてもいいと思います。
グルーミング愛撫
「勃たなくても、イカなくてもいいけど愛撫したい」というのは、勃起や射精や挿入に関係なく、ただパートナーの体に密着して肌に触れていたいってことでしょうか。それなら、次のような愛撫から始めるのもいいかもしれません。
「愛撫」というと「挿入前の準備」だと思われがちなので、胸や股間などの性感帯を直接的に刺激して興奮と快感を高める愛撫を想像するかもしれません。しかし、愛撫はそれだけではありません。性的興奮を目的とせず、優しく体に触れて肌の感触や温かさを楽しむことも立派な愛撫なんです。リラクゼーションであり、「心も体もゆだねてますよ」という信頼や親愛を表すグルーミング(毛づくろい)みたいな愛撫です。
皆さんもセックス後のピロートークタイムなどに意識せずやっているかもしれません。ハグして髪を撫でたり、顔や首、肩などに唇を押し当てたり、ヒゲに触れたり、お尻を掴んでみたり、性器のまわりの柔らかい皮膚を指でなぞったり、乳首を指の腹でそっと転がしたり、背中を撫でまわしたり。触っている方は手ざわりをただ楽しんでいるだけ。触られている方もなんとなく心地よくて体をゆだねているだけ。意識して喘ぎ声なんて出さなくてもいいし、そのまま寝てしまっても、触るのに飽きて終了してもいい。何のプレッシャーもない愛撫です。
セックスが終わった後だけでなく途中で萎えて中断した時などに、こういった愛撫をするのもいいものですよ。それがきっかけで性的興奮につながれば、性感帯を直接刺激する愛撫に繋げてもいいし、心地よさだけを味わって終了してもいいと思います。
EDや性交痛で思うようにセックスができていないと感じる人、セックスはしていてもスキンシップが足りないと感じる人、セックス後のまどろみタイムをもっと楽しみたい人は、グルーミング愛撫もぜひ取り入れてみてください。
Text/BETSY