ハプバーで知人男性に会ったらどうする?私の限界点が分かりました

先日、渋谷の某ハプニングバーが摘発されたと報じられました。わたしも取材やプライべートで訪れたことのある店だったので「えー! あそこが!」とショックを受けるとともに、「っていうか、まだ営業していたのか」「むしろコロナ禍を乗り切ったのすごい」「そしてなぜこのタイミング!?」と様々な思いが押し寄せてきてきました。その気持ちを落ち着かせようと、以前、その店に潜入取材したときの記事でも読み返そうと思い立ってハードディスクの中を探したところ、基本的に書いた原稿はすべてバックアップして取ってあるはずなのに、どうしたことか見当たらない。 

ならば仕方ない。誌面をスクラップしたものがあったはずだからそっちで読もうと、書類入れを漁ったら、中にはペーパー類しか入っていないはずなのになぜだか指先がざっくりと切れました。慌てて絆創膏で処置したものの、そこから滲み出る鮮血でキーボードを真っ赤に染めながら、いまこの記事を書いています。わたしにその記事を読ませたくないという、何かの力が働いているとしか見えない。 

いったい何を書いたのか、すっかり忘れているけれど、もしかしていま読み返したら、自我が崩壊してしまうような事柄が書かれていて、ゆえに無意識に読ませないように肉体が邪魔しているのでは。そう思うとますますどんな記事だったか気になる……が、見つからないものはもう仕方ないので、記憶を頼りに掘り起こすと、そのハプバーを訪れたのは潜入取材での一回、プライベートが二回と、それほど多くない回数だったと思います。ハプバーとしては申し分ない箱だったのに! 

でも、それには理由があるのです。というのも、一番最初に取材で潜入した際、初見客ということで、店員さんがざっと店内を案内してくれることになったのですが、そこで現れたのがなんと、知人の男性であった。