男女とも「小さくてごめんね」とコンプレックスを持つ必要はない/中川淳一郎

これまでセックスをしてきた女性の中には胸の小さな女性も何人かいた。カップでいえばAカップであり、一時期熱心に筋トレをしていた僕の胸よりも小さいのである。そんな彼女達が必ず言うのが「小さくてごめんね」である。

しかしこちらとしてはそんなことは構わない。性行為そのものが好きなのだから、胸の大きさなどは重要なことではない。これまでの相手でもっとも大きかったのはIカップの女性だが、どのサイズであろうとも大抵のセックスは素晴らしい時間であった。

彼女たちが「ごめんね」と言ったのは、恐らく過去に男から落胆されたことがあるからだろう。ブラジャーにより、胸の隆起を服越しには見えるものの、実際に外したらその隆起がないことに対し、大きな胸が好きな男達は落胆したのだと思われる。

確かに各男には好きな胸の大きさというのはあるが、女性はそこまで気にしないでいい。ただし、胸が自慢だという女性はそこを誇ってもいい。コンプレックスを持つ必要がない、ということをエロ好き男の自分としては伝えたいのである。

コンプレックスをバネにした女性

あるとき、胸の小さな女性が言っていたのは「胸の大きな女って大抵ふくよか。私みたいな痩せている女は大きくなりようがない!」ということだ。この説が正しいかどうかは分からないものの、僕がセックスをした小さな胸の吉田さんは確かに腰にくびれがあり、良いスタイルだとほれぼれとした。

吉田さんも同様に「ニノミヤさん、小さくてごめんね」と言ったが、とにかく口技が上手だった。アソコを咥え、舌をカリのあたりに這わせ猛烈な勢いでレロレロし、同時に上下に口を動かしたらすぐにイキそうになり「ちょっとちょっとストップ!」と言うほどだった。どうやら吉田さんは胸の小ささがコンプレックスで、その代わりとして口技の修行をこれまでしつづけてきたため、ここまで上手になったのだという。

そして誇らしげに「私は口でイカせる天才です」とまで言ったが、僕にとっては衝撃のフェラチオであった。彼女は1回は口でイカせることをノルマと課しているようで、この日は一度口でイカされ、その後朝まで5回のセックスをするに至った。