結婚生活を書くほうがマシ
「夫婦」というテーマは、私の二兆個ほどある「書きたくないモノ」リストの中でも筆頭にあるテーマである。
よって、今まで「夫婦」というテーマで連載してくださいと言われたら、グズるなどして別のテーマにしてもらってきた。
しかし、このサイトは「TOFUFU」である。完全に選択肢ゼロだ。どれだけゴネても猫やからあげの話をさせてもらえるとは思えない。基本的に内容を相談させてもらうことはあれど、タダでなければ仕事自体は断らない方だし、どんなに安くても、私の会社員としての時給換算(私は作家業の傍ら会社員もしている)よりはまず高いのだ。
よって、依頼自体は引き受けることにしたのだが、依頼してきた担当の方も、私が自分の夫婦生活についてあまり書きたがっていないというところを汲んでくれたのか「実際の結婚生活だけでなく、ハマッているジャンルなどあれば、「長谷部と結婚したら…」(最近は大典太光世でしょうか)など妄想のお話しも読んでみたいなと思います」と提案してきてくれたのである。(※両名ともゲーム「刀剣乱舞」に出てくる二次元の男)
気持ち悪すぎる。
三十をとうに過ぎた女が、実存の夫を無視して二次元の男との結婚生活を夢想するというのは、脳内でやることであり(やらないとは言わない)、人様に披露するものではない。もしかして、こいつは私を社会的に抹殺したくて、この依頼をしてきたのだろうか。
よって、この担当改めアサシンに、「それはキモすぎるので、リアル結婚生活の方を書かせてください」と頼んだ次第である。
あれほど書きたくなかった、自身の夫婦生活を自ら「書かせてください」と言わせるなんて、こいつはスゴ腕である。こんな木っ端作家のタマなど狙わず、早くどこかの大統領の命を狙ってSPに射殺されればいいと思う。
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