美人より野人が好きな夫が、もしも浮気をしたら?/59番目のマリアージュ

芝生で横になりながら話す夫婦の画像

 不倫が流行っているので、浮気について周りにヒアリングしてみた。

女友達から聞いたのは「ラメで浮気発覚事件」。

元彼の部屋のシーツに化粧品のラメが付着していたので「なんじゃこりゃあ!?」と尋問すると「…お、俺が塗りました!」と返されたらしい。

容疑者は「以前から化粧に興味があって、つい出来心で…」と供述したそうだが、彼氏に浮気されるのと彼氏に女装趣味があるのとでは、どちらがショックだろうか。

その元彼は「浮気がバレるよりはマシだ」と考えたのだろうが、脇が甘すぎる。

シーツも布団カバーも丸洗いして、部屋中にファブリーズするぐらいじゃないと隠ぺいはできない。そもそも、浮気相手を部屋に連れ込むなという話だ。

どの口が言うとんねん!と過去の自分をしばきたい。

前前前世のように遠い記憶だが、大学時代、彼女のいる男友達の部屋でうっかりやっちまったことがある。

翌朝、彼はバイトに出かけて、私はシャワーを浴びた後に隠ぺい工作を始めた(全裸で)。床に毛髪などが落ちてないか、イスラム教徒の礼拝のようにはいつくばってチェック。

どこにも痕跡がないことを確認して、やれやれと服を着ようとしたところ…

「パンツがない」。

ない、パンツが(倒置法)。パンツ以上に残してマズい証拠があろうか、いやない(反語)。

遊んでる場合じゃなくて、どこを探してもパンツがないのだ。

焦りまくった私は、男友達に「パンツが行方不明なので、もし彼女に発見されたらお前が履いたことにしろ」と電話しようか、と思ったその刹那…

「あった!あったよ父さん!パンツは本当にあったんだ!」

パンツはベッドの柵とマットレスの間に落ちていた。

以前、女友達が「引っ越しの際に母に手伝ってもらったんだけど、ベッドの柵とマットレスの間から使用済みのコンドームが出てきた」とうなだれていた。

教訓:ベッドの柵とマットレスの間には気をつけよう。