これからも「わたしには出来る」と信じて

それから12年たった2024年の4月の最後の日、離婚届を提出しました。ってこんな個人的な報告をエッセイでするのもどうかって話なんですが、エッセイみたいなことを書き続けるのにどんな立場であるかを表明しないのもおかしいと思って今回、筆をとらせていただいた次第です。すみません。

離婚の原因については、元夫の立場もあるので控えさせていただきますが、差し障りのない範囲で皆さまにお伝えしたいことがあるとすれば、離婚したければ離婚したほうがいいっていうことです。

もちろん生活や子どものことを考えてとかで、離婚に踏み込めないのもわかります。わたしだって離婚したら経済的にやっていけるのだろうかという不安も、自分の都合で子どもの人生を変えてしまっていいのだろうかという葛藤もあった。けれども、やろうとすれば出来ることを、「出来ない」と諦めてしまうと、逃げ癖がつく。それは今後のわたしの人生にとって絶対によくないと思った。今回、やりきったわたしは、これから先も「わたしには出来る」と自分を信じて生きていける。

過去には「サブカル界のおしどり夫婦」とまでいわれたことすらあった我々ですが(苦笑)、これからは別々の人生を歩んでいきます。我と彼に、幸あれ。

Text/大泉りか