『親しき仲に礼儀なし』をしていませんか?

ただ、多くの家庭で、実際には相手に敬意を示したり、擦り合わせ方法を確立したりはしていないんじゃないかと思います。

「この一ヶ月で些末なことで衝突をしたことがありませんか?」と質問されて「まったくない」という家庭は少ないはず。だてに『性格の不一致』が離婚理由の不動の第一位に君臨し続けてはいません。

敬意を示すこと、擦り合わせ方法を確立することができない理由は、えてして『親しき仲に礼儀なし』をしてしまうからというのがあります。

結婚したから、身内だと思って油断して、何でも分かってくれる、言わなくても察してくれる、分かってくれない相手が悪いみたいな発想になったことはありませんか??PMSでも他人なら我慢できるけど、家族ならぶつけちゃうみたいな。家族だから期待しちゃうというもの。

一番近くにいる他人だからこそ、友達や会社の同僚以上に、意見が違った時に『親しき仲にも礼儀あり』であってしかるべしなんですけどね。これがなかなか意識していないと、できない。

誰もができれば苦労しない、でも、できたらいいね!

自分だけではなく相手も『親しき仲にも礼儀あり』をするようにならないと、敬意を示し合ったり、擦り合わせ方法の確立は困難です。今できていない場合は、相手を急に変えることはできないので、まずは自分から意識することになります。

ただ、これがずっと続くのはしんどい。2人のちょっとした努力で何とかなるものならまだしも、どちらかが一方的に譲歩し続けないと成立しないんだったら、不公平感が溜まっていく。そんな結婚生活を続けるのは楽しくありません。

『性格の不一致』で離婚することが何も悪いことではないですよね。どうしようもないことはあります。好きな相手でも『性格の不一致』に陥るもので、『親しき仲にも礼儀あり』を意識しておくといいことが分かっていれば、次に誰かと付き合うときに楽になれる部分があるかもしれない。

みんなが苦労していることは簡単に解決できるものではありません。「できたらいいね!」「今は無理でも次にできるといいね!」みたいな気持ちで『親しき仲にも礼儀あり』をトライしてみるといいんじゃないでしょうか。

Text/斗比主閲子

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