結婚式をすれば離婚しないってほんと?
結婚式に思い入れがある人からすると「結婚式を挙げたほうが離婚しにくい」というのは、頭のなかにスッと入ってくる考え方だと思います。だって、愛する二人がするのが結婚式なのだから、結婚式をしたカップルはそれだけ愛し合っているという証拠になりますもんね。
一方で、結婚式に思い入れがない人からすると、結婚式と離婚に因果関係は特にないと思うんじゃないでしょうか。結婚式は形式的に行うもので、結婚式をしているから愛情があるとは関係ないと考える。
最近は結婚式をしている人の割合が5割ぐらいという話も聞きますし、アルテイシアさんのように後者の考えの人が増えているんじゃないかと思います。
見栄のために離婚しない人はいる
でも、結婚式が離婚回避に繋がらないかといえば、全くないことはないですよね。「結婚式をすると愛情が深まるから!」という理由ではありません。愛情は結婚式をしたかどうかに関わらず、枯渇するときには枯渇するものです。
では、どうして結婚式をしたほうが離婚をしにくくなるかといえば、はっきり言えば、『見栄』です。
特に盛大な結婚式を挙げると見栄がかなり働きます。「今離婚したら、友達から笑われる」「せっかく大見得切って実家を出たのに、終わったと思われるのが悔しい」「式に○百万円もかけたのに!」とか、そういう発想が出るので。
世の中には結婚式の招待客が少ないから、サクラを雇う人もいます。
「新郎友人に比べて新婦友人が少ないのは恥ずかしい!」という理由で、数合わせで結婚式にあまり仲良くない人を招待する人もいる。
そうやって、どうにかして結婚式の体裁を整えて、みんなに幸せアピールしたつもりなのに、離婚することになったら、全部おじゃんになっちゃう気がするわけですね。
こう書くと物凄く下世話な感じがします。ただ、見栄によって物事を判断するのは特におかしなことではありません。
勉強やダイエットもそうですよね。周りに「私は絶対○○の資格を取る!」「夏までに10kg減らす!」と宣言すると、実際にモチベーションになって目標を実現できるものです。塾やフィットネスクラブにお金をかけることで、一人で黙々とするよりも勉強やダイエットを続けられるというのも、ほとんどの人が経験したことがあるでしょう。
だから、盛大な結婚式をすることで離婚へのハードルが上がり、離婚しにくくなるという人もいるっちゃいます。でも、それが当人にとって幸せなことかというと、それはまた違う話で。
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