あなたが寄せてくださった相談文には、「結婚に遊びの価値観は重要ですか?」とあります。そして「もしそれ以上に重要視すべき点はありますか?」とも。
先にわたしなりの結論を申し上げると、「結婚において遊びの価値観は完全に無視できるものではないけれど、必ずしもそこだけに注目すべきことではない。それ以上に大切なのは、その遊びの価値観が違ったときに擦り合わせようとする価値観を共通して持っているかどうか」です。

正直なところ、恋人や配偶者といえど、なにもかもを共有する必要はないと思っています。
いくら仲良しでも、円満な関係を持続させるためには個人の時間も必要です。
それこそ、彼があなたに対して「友達と楽しんでおいで」と言葉をかけるのも、今は「またか……」と一緒に出掛けてくれない彼にうんざりしているかもしれませんが、必要な部分だと感じました。

個人的な話をして恐縮ですが、わたしと夫もなにからなにまで趣味が共通しているというわけではありませんし、むしろ違う部分のほうが多いのです。
わたしはキャンプなどのアウトドアが好きではなく、映画も苦手なため名探偵コナン以外は映画館まで観に行くことはほとんどありません。
そのため、夫はキャンプや映画には友達や一人で行って楽しい時間を過ごしているようです。
逆もまた然りで、わたしが家で漫画を読んだり撮り溜めしておいたバラエティー番組を観てお酒を飲んで楽しんでいるとき、夫は夫で別のことをして一人の時間を楽しんでいます。
ただ、これはハナから「わたしたちは趣味が合わないので別行動をしましょうね」といった取り決めがあったわけでなく、試しに相手の好きなものにチャレンジをして一緒に楽しめるかどうかの確認をしたうえで、「やっぱり自分には合わないな」という過程を踏んでから各々が楽しむスタンスに落ち着いたのです。
そして、たとえ「自分には合わないな」と思ったとしても、相手が「あなたが興味がないのはわかってるけれど、一緒にやりたいんだ」と言われた場合は寄り添うということは忘れないようにしています。

「特に興味はないけれど、試しに一度やってみる」というスタンスすらなく、「自分は好きじゃないから」と決めつけてしまっている彼に対して、一度向き合ってみることをおすすめします。
もし、わたしがあなたの立場だったら、とりあえず彼を外に連れ出します。
行先はなんでもいいのですが、いきなり海やキャンプといったアウトドアなものはハードルが高いと思うので、買い物や映画、外食など。
今まで、「ねぇ、映画行こうよ」「たまには外でデートしようよ」と言ってもダメだったのであれば、「あなたが外に出るのが億劫なのは知ってるし、興味がないのも理解しているけれど、でもわたしはどうしてもあなたと行きたい。わたしのために一緒に行ってほしい」という伝え方をしてみましょう。
そのとき、彼が「絶対に嫌だ」「なんで? おれじゃなくてもいいじゃん」と頑なに拒否をするようなら、その時点で彼との付き合いを考え直します。
だって、「相手が喜ぶことをしてあげたい」という思いやりすらない相手とは、これから先いい関係を築いていけるとは思えませんから。
そして、仮に一緒に出掛けられたとしても、出先であまりにもつまらなさそうにしたり、否定的な意見など文句ばかり言うようだったり、すぐに「おれはここで適当に時間をつぶして待ってるから一人で行ってきて」と別行動を促してきたり、帰ってから「つまらなかった」「もう二度と行かない」と言うようなら、見切りをつける覚悟をします。
でも、最初は嫌々ながらついて来たとしても、楽しい時間を共有する姿勢を見ることができたのなら、結婚に向けて前向きに考えるでしょう。
だからといって、「いつか変わってくれるかも」といつまでも結果がでないまま期待し続けるのではなく、たとえば一年間や、彼が就職するまでと自分の中で期間を区切ることをおすすめします。
それだけの時間があれば、先にお話しをしたような彼の本質や変化を見るには十分だと思います。

— —
この連載では引き続き読者の皆さまからの恋愛相談を募集します。
最後の一歩が踏み出せない方の背中をドーン!と押すため、今にも崖から落ちそうになっている人を腕一本で引き上げるため、誰かに厳しく叱られたい方の左頬をフルスイングで打つため、わたくしポジティブゴリラは日々ゴリラらしく腕力を鍛えてお待ちしております。

Text/ものすごい愛
Banner design/saori・tanaka

※現在、多数のご相談をいただいております。
ものすごい愛さんに順次回答いただく予定ですが、隔週掲載となるためお待たせしまうこと、すべてのご相談に回答できない可能性もございます。
誠に恐れ入りますが、何卒ご容赦くださいませ。(AM編集部)

『 今日もふたり、スキップで~結婚って “なんかいい” 』が発売!

『 今日もふたり、スキップで~結婚って “なんかいい” 』 / 大和書房/11月22日発売

結婚して、まる3年。夫婦、ふたり暮らし。
食べさせたいのはきれいに焼けたほうのハンバーグ、ついでにもうひとつ淹れるドリップコーヒー、 眠れなくて深夜に誘う近所の散歩…楽しい、楽しすぎる、楽しくってしょうがないぜ、結婚生活!
読むとどうしても幸せになってしまう。“ものすごい愛” にまみれたサイコーにハッピーな日常エッセイ!

前後の連載記事