なにかあったら二人で乗り越えよう、という前向きなスタンスで
そもそも、これから先どうなるか、なんて実際にそのときになってみないとわからないことばかりです。
もしかしたら、彼はあなたの地元に馴染めないかもしれない、転職先でうまくいかないかもしれない、行ったことを後悔するかもしれない。
でも、首都圏に残ったとしても、彼が今の仕事を一生続けるとは限りませんし、人間関係に悩むときがあるかもしれません。いずれ別の土地で住みたいと思うかもしれません。
だったら、将来や自分の気持ちと向き合ったときに、魅力的に感じている「自分の地元に帰る」という選択をしたほうが、前向きに捉えられてずっとずっといいのではないでしょうか。
もしもあなたの地元に帰ってだめだったら、またそのときにどうしたらいいか考えたらいいんです。
人生はどうなるかわかりませんが、どうとでもなりますから。
相談文の中にある「彼を幸せにできるか不安です」というのは、あなたが彼を幸せにしてあげたいと思ってるからこそ出る言葉ですよね。
「彼に幸せにしてもらいたい」と期待しているよりも、ずっとずっとかっこいいと思います。
先にもお話ししたように、彼は立派な大人です。
自分の人生を考えたときに、あなたの地元には行きたくない、転職はしたくないと思っているのであれば、転職せずに首都圏に残るという選択肢もあったはずです。
あなたの存在を考慮したうえでの決断だとは思いますが。最終的に決めたのは彼自身。
だから、あなたはそれを重荷に感じなくていいんですよ。
あまりにも「自分のせいで…」と思ってしまうのは、彼に対しても失礼ですからね。
何かあったら二人で乗り越えようね!というスタンスで接するほうが、あなた自身も気持ちが楽になるでしょうし、彼もうれしいのではないでしょうか。
「彼を幸せにしなくちゃ」と責任を常に感じ続けるのではなく、「わたしと一緒にいたら勝手に幸せになれるよ!」くらい、強気な気持ちで過ごしましょう。
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この連載では引き続き読者の皆さまからの恋愛相談を募集します。
最後の一歩が踏み出せない方の背中をドーン!と押すため、今にも崖から落ちそうになっている人を腕一本で引き上げるため、誰かに厳しく叱られたい方の左頬をフルスイングで打つため、わたくしポジティブゴリラは日々ゴリラらしく腕力を鍛えてお待ちしております。
Text/ものすごい愛
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