高田馬場はおばさんになったつもりになると
意外に楽しめる
その後は、再び駅前方面に向かって歩き続けました。改めて見ると古本屋の数がかなり多い事に気付かされ、調べると神保町に次ぐ古本街としても「知られている」そうですが、「賑わっている」とはまた別という感じ。
老婆心ながらちょっと色々心配になってしまいます。
しかし、店先に積まれていた古本を何気なく手に取って開いたところを虫がススス…と移動して行くのを見た瞬間、「こんな所にも命が!」と気付かされ、いきなり荘厳な気持ちになりました。
これが穴神社の参拝効果だろうか? (けど荘厳って確か仏語…)
古本屋の他には、個人経営の小さなリサイクルショップも多かったような気がする。
いくつか中に入ってみたら、尋常じゃなく古そうなモンチッチや、妙に凝ったデザインの婦人服など、あまり欲しい物が無い感じでしたが、おばさんにはたまらない品揃えなんだろうなぁ…と思い、試しにおばさんになったつもりで見てみたら急に景色が輝いて見え、あれもこれも欲しくなったので困りました。
なのでおばさんになったつもりはやめましょう。店員さんにも睨まれます。
そうして再び駅前に着くと、最後にもう一度だけ、ワセダンの顔が見たい…という気持ちになって来て、ダメな私は本能の趣くままに早稲生御用達の某喫茶店に飛び込んでしまった。
すると、入店した瞬間から何故か猛烈に「人の家」の匂いがして、鼻からクエスチョンマークがポンポンポンッ!と飛び出す感覚がした。
もうハッキリ言うね。辛い! なんでカフェからこんな匂いがするんだ!
人の鼻は、悪臭には20分程で耐性がつくそうですが、ここは結局最後まで耐性がつかないし、おまけにワセダンも全くおらず、残念な気持ちで店を出ました。