完璧な丸の内ピーポーとアウトレットの温かな光

 こちらの連載では、少年アヤちゃんが東京各地を散歩しながら、その時に感じた・見たものを写真日記風に語っていきます。ぜひアヤちゃんと一緒に散歩気分を味わってみてくださいね♪ 
読み進めていくうちに、各地域別の男女の様子が浮かび上がってくるかもしれません。
丸の内前編『第5回:人生を考えさせるピッカピカの丸の内ビルとイルミ』も合わせてどうぞ!

丸の内ピーポーの嫉妬さえ許さない完璧さ
「話がつまんない」なんてことはどうでもいい…

少年アヤちゃん 恋する東京散歩 画像

 おハイソな丸ビルに尊厳のようなものを削がれたあとは、「意地でも揚げ足をとりたい」という一心で丸の内ピーポーを観察した。貧乏人の意地です。

 しかし、目を皿のようにしても噛み付けそうな場所は見つからず、ただただ、「いいなぁ」と溜め息が出るのみでした。
 私は今まで、おハイソだとか、セレブだとか、そういうのって逆にくだらないよね! みたいなよく分からない背骨を支えに生きてきましたが、今回丸の内を探索してみて、豊かさって本当に素晴らしいことなんだなーと知りました。
それに人って豊かだと、顔まで違ってくるんですね。
丸の内ピーポー達は皆、元々の造形レベルを越えた自信を放っているように見えました。
そしてそこまでくると、更に内面まで豊かになっていくという驚異のスパイラルが発生。

 まあ強いて言うとすれば、男女共に「話がつまんなそう」という所ですが、そんなもんつまんなくて全然良いですからね。
というか、私たちの求める面白さなんて本当クソみたいなものですから…。

少年アヤちゃん 恋する東京散歩 画像 すごい浮いてた

 そんな絶望的な差を目の当たりにしたら、もはや嫉妬心を抱くことすら畏れ多く思えて来ました。
ではどうなったのかというと、ただただ絶望です。

「どこで道を誤ったんだろう…」

 そればかり。ポカーンです。AVメーカー勤務の知人女性が、うっかり丸の内OLに転職して3日で「もうやめたい」と泣いた理由がよく分かりました。劣等感がハンパなく込み上げて来たんでしょうね。

 というわけで皆さん(AMなんか読んで笑っているような)も、不用意にこの街に近づいたり、この街で恋愛しよう等と考えるのはよしましょう。
奴らはなにもかも完璧です。逆にこじれます。まさに「丸の内サディスティック」 です。(うまい!)