シェイクスピアがもっと気になる!
英語圏史上最強のストーリーテラーと言っても過言ではないシェイクスピア。
間連作品もたくさんU-NEXTさんで配信されているのですが、独断と偏見によりここは彼の作品に頻発する「男装女子」をキーワードにご紹介させてください。
『恋のからさわぎ』同様に現代のハイスクールを舞台にした『アメリカン・ピーチパイ』。
双子の兄に代わり転校先に潜り込んだヴァイオラと彼女を男と信じる周囲の、ドッタバッタなロマコメです。
似たようなあらすじを日本でも観たような気がしますけれど、シェイクスピアおじさんはなんと、『十二夜』という戯曲で16世紀からこれをやっていたのです。
原案では海で遭難したことをきっかけに流れで男装を始めるヴァイオラも、この映画では女子サッカーの名プレーヤー。男子とも対等にプレーできることを証明したい!という強い動機に燃えています。
プレイボーイを装って男子に一目置かれる作戦や、女の子に自然に接するからこそモテてしまうくだりなど、皮肉が効いてて面白い場面もたくさん。
ハリウッドの長瀬智也こと(※私が勝手に言っているだけです)チャニング・テイタムの気のいい純情男子っぷりも相まって終始楽しく観れる映画です。
そしてもう一本、アカデミー作品賞も獲得した『恋におちたシェイクスピア』はタイトルそのままの伝記映画……ではなく、もしもシェイクスピアがこんな恋に落ちていたら? という「ほとんどフィクション」なラブストーリー。
新作戯曲が書けなくて困っている劇作家・シェイクスピアの元にオーディションを受けにやってきた美青年トマス。実は彼は俳優に憧れる名家のお嬢様が男装した仮の姿で……というお話です。
数々のオマージュを散りばめながらも「シェイクスピアを知らないと楽しめない」が全然ない脚本には、時代を超えた演劇人たちの青春や詩に彩られたロマンスが鮮やかに描かれています。
脇役までみんなドラマがあっていい味出しているところも大きな魅力。
もし『アメリカン・ピーチパイ』と『恋におちたシェイクスピア』どっちも気になる! と思っていただけたならば、ぜひ、書いてある通りの順番で観てみてください…!
知らなくても楽しめるのに、知ってるともっと楽しめるポイントが隠れているはずです。
TEXT/気絶ちゃん
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