女性が自分の体験を晒すこと。舘そらみ×佐々木ののか×マドカ・ジャスミン

舘そらみ×佐々木ののか×マドカ・ジャスミン対談画像

コミックエッセイと呼ばれる実体験漫画がランキングを席巻し、これまた実体験を綴った記事や動画がWEBに踊る。今は、自分の体験をコンテンツにする時代。
そんな中、「女が自分の体験を、赤裸々に晒すのはいかがなものか」という議論がSNS上で巻き起こった。
その行為は「切り売り」なんて表現され、切り売りしたら疲弊する・傷つく・傷つけるなどと意見が飛び交い、しかし議論が深まることなく下火になったように思う。

誰もが自分の生活を晒すこの時代に、
どこまでがアリでどこからがナシなのだろうか? 「ここからはナシ」なんて存在するのだろうか?

女が自分の体験を晒すとは、どういうことなのだろうか?

今回、赤裸々記事を書き多くの支持者を持つマドカ・ジャスミンと佐々木ののかの2人に、話を聞いた。
聞き手は、フィクション代表として私、脚本家の舘そらみです。

※1 お酒片手に語らったのは、私の趣味です。
※2 「女性」に区切るのも気持ち悪いですが、今回巻き起こった議論が「女性が切り売りすること」に焦点があたっていたのでそうしてみた。でも本来、安易に「女性だから〜」ってするもんでもないと思う。

バズるために晒す、なんてことはしない

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そらみ
ということで、”赤裸々に書く”を軸に、山のものでも海のものでも話していきたいと思いますので、よろしくお願いします。
2人
よろしくお願いしまーす。

開始とともに、乾杯。

セクシーな外見とは裏腹にマドカ・ジャスミン(以降・マドジャス)は背筋をピシっと伸ばし缶チューハイに口をつけ、
ロックな外見とは裏腹に佐々木ののか(以降・ののか)は椅子を子供のようにユラユラ揺らしながらビールをちびちび飲む。

ものすごく謙虚に相手を立てながら話すマドジャスと、困り顔で小さく囁くののかちゃんを想像しながらぜひ読んでほしい。話してる内容と正反対の様相だから、イメージがしにくいかもしれない。

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そらみ
ジャスはセックス中の脳波や性感染症についての体験記事を書いていたり、ののかちゃんも実際の恋愛体験や家族のことをとにかく赤裸々に綴っている印象があるんだけど、そもそも初めからそういうのを書いてたの?
マドジャス
私は初めからですね。初めて書いたのが、300万かけて整形したらどうなるか美容整形外科に聞きに行く、という記事(笑)
そらみ
一発目から芸風が確立されている!
マドジャス
そうなんですよ。でもわざとそうしたつもりは無くて、興味の赴くままに書いてたらそうなったっていうか……私、ファッションと自分の性にすごく興味があって、だからその題材を書いてるんですね。
そらみ
興味の行き着く先が性っていうのもすごいし、それを堂々と言えるのもすごいよ!
マドジャス
好きです好きです。小学生の頃から、図書の時間にひとり性教育の本を読むような子でしたから。
だから書きたいものを書いてたらそうなってる、それだけなんです。
そらみ
性体験を切り売りするな、と叫ぶおばさま方が一瞬で論破された感がありますね。切り売りなんて言うと無理やり性を利用して注目を集めてるみたいだけど、そんなんじゃねーぞと、 ただ好きだから書いてんだぞと。
マドジャス
反応がたくさん来るだろうなーとか、そんなことだけで書くこと決めないです。そんなんで大好きな性を売らないですよね。
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